ベストカーClubチーム(プリウスPHV)
前述のとおり、エコカーカップにおいてプラグインハイブリッドはまだ参戦台数も少ないためレギュレーションが整理されていないため、ベストカーClubチームは実験的な参戦となった。
PHVクラスに参戦したのは全部で3台。つまりライバルはほか2台となる。
しかしノーマルハイブリッドのプリウスと違い、プリウスPHVはEVモードが長く使えるが、レースでは実際にどのくらい使えるかはわからない。何しろみんなプリウスPHVをサーキットで走らせるのは初めてで、バッテリーの使い方など未知数なことだらけでドライバーも手探り状態であることは否めず困惑気味。
そんななか、予選ではベストカーWebチームの鈴木氏のタイムを上回るタイムを刻み、総合29位となった。実は総合優勝したTGRT with AF御殿場市役所モタ・スポ部よりも予選順位は上だったとドライバーはニンマリ。
PHVだから燃費がいいだろう、と思っていたが、燃費はベストカーWebチームのプリウスと大きく変わらない。レース中は16.0~16.5km/Lの間を行ったり来たり。
イマイチ燃費が伸びなかったのは、バッテリーを最後の1時間に効果的に使えるよう温存する作戦に出ていたため。
実際にEVモードを駆使したラスト1時間で燃費を伸ばすことに成功。レース順位は総合58位と低迷したものの3時間243.0kmを走行し、平均燃費は総合燃費順位で8位の17.8km/Lでフィニッシュ!!
ただし、素直に喜べないのは、同じプリウスPHVで参戦したTGRTチームは燃費総合1位の22.3km/Lをマーク。おいおい、というくらい差がついている。
燃費2位のディーゼル車クラスのデミオが19.9km/Lだからそのすごさが際立つ。今後PHVが本格参戦するようになると、その燃費は大きな武器になることが証明された。
ベストカーClubチームは1時間耐久のエンジョイ60にも参戦。こちらは1ラップの規定タイムが4分45秒というほぼエコラン。しかし前のクルマに近づきすぎる→アクセルを緩め減速→再びアクセルを踏んで加速という流れで燃費が悪化するなど苦行を強いられた。
エンジョイ60ではレース順位は57台中19位、27.9km/Lの好燃費をマークして総合燃費順位18位でフィニッシュして、チャレンジ180のリベンジを果たした。
デジスパイスはサーキットで絶大な威力を発揮
ベストカーWebチームのプリウス、ベストカーClubのプリウスPHVにはともにデジスパイスIIIを装着して参戦。
このデジスパイスIIIは超小型GPSロガーと解析ソフトを組み合わせたスポーツドライビング解析システムでデータロガーとして人気絶大の商品だ。
手のひらサイズで軽量コンパクト。ルーフなどに貼り付けるだけでOKの優れもの。充電式なので配線の必要がないものうれしい。無料アプリをスマホやタブレットにダウンロードすればすぐに使用できる手軽さも魅力だ。
最高速、走行距離といった車両の各種データを取得し、解析することができるのはもちろんのこと、データをダウンロードすることでプロドライバーの走りやスーパーGTマシンとの違いなどを比較することもできる。
今回エコカーカップでは主にラップタイマーとして使用し、3分15秒という規定タイムとの差が一目瞭然でわかりドライバーからも大好評。
サーキット走行で使用する場合、国際コースからミニサーキットまで幅広く対応しているので「速く走りたい」、「タイムを縮めたい」人にお薦めしたい。
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大盛況のまま幕を閉じたエコカーカップ2019だが、すでに次回開催候補日が決まっていて、2020年2月11日(火・祝)、22日(土)のどちらかで開催するという。
正式な日程が決まり次第ホームページで告知するとのことなので、エントリーに漏れないためにも要チェック。
エコカーカップは、サーキット初心者、レース初心者でも参加できるし、いろいろなクラスが用意されているから自身の愛車でも必ず出られるクラスがある。ゲーム感覚で楽しめる21世紀的参加型モータースポーツのエコカーカップは参加する価値が高いのでぜひ参戦してみて!!
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