新型カローラ&ヤリスに、早くもスポーツモデル「GR」とSUV仕様が誕生!? 海外でベールを脱いだ注目の2大トヨタ車に迫る!
2019年12月10日までタイで開催されたモーターショー「バンコク国際モーターエキスポ 2019」。タイには、多くの日本の自動車メーカーが進出しており、今も日本車が強い地域であることには変わりない。
そのため、日本には存在しない“ローカルな日本車”を発見することができた。
本稿では、トヨタブースで発見した日本未導入かつ2019年に発売されたばかりの2台を紹介したい。
文:大音安弘
写真:TOYOTA
【画像ギャラリー】ベース車と写真で比較!! 新型カローラアルティス&ヤリスクロス詳細
世界初! カローラセダンに「GRスポーツ」登場!!
タクシーとして広く使われ、タイの人々にも馴染み深い1台であるカローラアルティスが、2019年9月にフルモデルチェンジを果たした。
先代までは、地域ごとの細やかな作り分けをしていたカローラシリーズだが、新世代からはプラットフォームを一本化し、世界共通仕様となった。
この流れは、アルティスも同様で、TNGAを採用した新型は、サイズやメカニズムなどの基本的な部分は、欧州のカローラと共通に……。つまり、日本仕様よりもワイドなカローラとなった。
ハイブリッド仕様の設定を始め、先進技術も積極的に取り入れられており、トヨタセーフティセンスやコネクテッド機能なども採用。飛躍的な進化を遂げている。
そんな新型アルティスには、他のカローラにはない特別なグレードが設定される。それが「GRスポーツ」だ。
「Gazoo Racing Sport」のコンセプトの下で開発されたスポーティグレードで、空力特性を強化したエアロパーツパッケージが装備されている。
パワーユニットは、標準車の1.6Lエンジンに対して、こちらは1.8Lの4気筒DOHCエンジンを搭載。最高出力140ps/6000rpm、最大トルク177Nm/4000rpmを発揮する。
リリースによれば、加速性能を向上させるファインチューニングが施されているという。これに7速MTモード付CVTが組み合わされる。
専用のエアロパーツは、機能性重視の控えめなデザインのものだが、専用グリルとエアロバンパーによる精悍な顔つきのフロントマスクを始め、スポーツタイプの17インチアルミホイール、ブラック仕上げのドアミラーなどの専用装備によりアグレッシブな雰囲気を演出。
アルティス自体も質感が高まっているのが、こちらは大人のスポーツセダンというイメージを見事に構築している。
インテリアでは、ヘッドレスト一体型のスポーツシート、シート及びドアトリムの装飾、スポーツデザインのステアリング、アナログメーターなどが専用装備として備わり、ドライバーの心を高揚させてくれる。
まるでかつてのカローラ GTを彷彿させるモデルといえ、日本のカローラファンには、羨ましい存在といえる。
日本に帰国後、このGRスポーツの戦闘能力を確認すべく、広報部に問い合わせると、意外にも「ドレスアップ仕様」とのこと。
日本で展開されるGRスポーツのようなスポーツモデルではなく、あくまでスポーティグレードという立ち位置なのだろう。ちなみに現地の価格は、99万9000バーツ。日本円にして、361万6380円(1バーツ=3.62円で計算)という高級車だ。
コメント
コメントの使い方