レクサスSUVの中核を担うGXは、通常販売を24年秋に控えているはずだった。先行抽選販売となったGX550 OVERTRAIL+は抽選終了となり、昨年秋口から少しずつ納車もされているようだが、通常バージョンの音沙汰がない。一体、GXの国内販売はどうなってしまったのか。現在のGXを取り巻く状況を調査した。
文:ジョー城ヶ崎/写真:ベストカーWeb編集部
※本企画に掲載する情報は、メーカーからもたらされたものではなく、筆者が独自に調査し、執筆したものです。
■認証問題で予定は未定に
GXに関するレクサスの公式なリリースは、4月19日に行われたものが最後となっている。その内容は、2024年秋よりGX550を通常販売し、通常販売に先立ちOVERTRAIL+を2024年6月上旬より販売する(抽選は5月)というものだった。
OVERTRAIL+の申込・抽選は既に終了し、100台限定のOVERTRAIL+は昨年末ごろから納車が進んでいる。4月のリリース通りに行けば、このまま通常バージョンの受注開始となるはずなのだが、そこからピタリと動きが止まってしまった。その原因は、昨年業界に大きな衝撃を与えた認証問題にあるようだ。
新規の認証申請を停止した影響が、GXにも大きく出ているという。他車種でも新車投入計画に遅れが出ており、状況を鑑みればやむなしといったところだが、せめて「いつごろまでに」という新たな目安は示してほしいものだ。
【画像ギャラリー】リアかっこよ!! 兄弟のランクル250と全然内装違うじゃん!! 新型GXカッコよすぎる全貌を隅々!!!!(14枚)画像ギャラリー■販売店の動きも止まったまま
24年秋登場を予定していたGXでは、2024年7月ごろから販売店向けの商品研修会がスタートする予定だったというが、このスケジュールも言わずもがな白紙となった。
GXに関しては、全国のレクサス販売店としても動きようがない状況。購入を希望するレクサスオーナーに対しては、「状況が見通せた時点で、連絡させていただきます」と説明するにとどまっており、販売現場では若干の混乱が起きつつある。
レクサスは新型モデルを国内市場へ投入する前には、必ず全販売店の全スタッフが参加する商品研修会を行ってきた。今回のGXもそれは例外ではなく、研修無しに販売へは進まない格好だろう。
今の様子では、春先の受注開始も微妙な状況。販売の見通しだけでも分かれば、ユーザーも販売店も少しは安心できると思うのだが、先行きはかなり不透明な状況だ。
【画像ギャラリー】リアかっこよ!! 兄弟のランクル250と全然内装違うじゃん!! 新型GXカッコよすぎる全貌を隅々!!!!(14枚)画像ギャラリー■オーダー受付は2025年度に持ち越しか
型式指定申請が遅れており、トヨタの新型モデルに関しても大きな遅れが出ている昨今。クラウンエステートは待てど暮らせど出てこないし、ハリアーやノアヴォクの一部改良は当面延期となったまま、いつ行われるのか分からない状況だ。
この状況はGXにも当てはまる。通常販売のスケジュールは何度も見直しがかかり、現在レクサス販売店に聞いてみると、通常版のオーダー開始は「2025年4月以降」という回答が出てくるのだ。
「以降」となっているため、これが4月なのか5月なのか分からない。ないとは思うが、今年の12月でも「以降」という発言にウソはないから始末が悪いのだ。
国内販売発表から約1年後の2025年4月販売開始というのが現状の最有力。出てこないということは無いはずなりそうなのが、そろそろ正確な情報を出してくれないと、心待ちにしているユーザーにとっては、待ちくたびれたを通り越した状態になっているぞ。レクサスのおもてなしは、GX登場を待ち望むファンに対しても行われるべきではないだろうか。
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