日産のスポーツ&GT編/スカイラインはどうなった?
■V38型スカイライン/2021年12月登場予定
さて、続いては、日産のスポーツ&GT。多くのニッポンの日産ファンが待ち望んでいるのが、新型スカイラインだろう。
V37型のデビューは2014年2月なので、すでに6年が経過。昨年のビッグマイチェンでハイブリッドにプロパイロット2.0が搭載されたほか、待望のV6、3Lターボ搭載モデルが国内投入されるなど、話題性はあったが、やはりスカイラインのフルモデルチェンジは待ち望まれている。
次期型もやはりインフィニティQ50との共通モデルとなるが、それだけにグローバルプレミアムスポーツセダンとして力を込めた開発となる。
注目はパワーユニット。日産は中期計画で「2022年までにEVを5モデル、e-POWERを5モデル」投入するとしていることに加え、インフィニティは今後のニューモデルをすべて電動化すると明言している。
そう、新型スカイラインは2L、直4のVC(可変圧縮比)ターボエンジンを発電用とした前後2モーターe-POWERを採用することになる。
VCターボは高熱効率域を幅広い回転域で実現することが可能で、効率的にハイパワーモーターを駆動できる。
新型スカイラインに搭載されるモーターは前後合わせて435ps/71.4㎏mを発揮するというから、その動力性能は5Lターボ並み。走りのインパクトも大きい。
忘れちゃいけないのがフェアレディZ
■フェアレディZ/2021年5月登場予定(ビッグマイナーチェンジ)
現行フェアレディZは、2021年5月、フロントマスクの大胆フェイスリフトを含むビッグマイナーチェンジが行われる。
スカイラインに搭載されたV6、3Lツインターボが搭載される。304ps仕様と405ps仕様(400R)が用意されるのは現行型スカイライン同様だ。次期型Zのデビューは早くとも2022年以降になるだろう。
まもなく登場する日産車たち
このほか、これからデビュー予定の期待の日産車を紹介していこう。
■ノート/2020年12月登場予定
2020年12月に新型に切り替わるノート。最大のポイントは3列シートとスライドドアの採用だろう。
つまり、フリードやシエンタのライバルとなるということ。パワーユニットは好評のe-POWERが中心となる。
■セレナ/2021年4月登場予定
2021年4月にフルモデルチェンジが予定されているセレナは、人気モデルであるとともに「5ナンバーサイズの3列シートミニバン」という基本コンセプトがあるため、そう大きな変更はなく、デザイン的にもキープコンセプトのモデルチェンジとなる。
パワーユニットは2Lマイルドハイブリッドと1.2Lエンジンによるe-POWERというのも現行型同様。
室内では、ライバルとのガチ比較対象となる3列目シートの居住性と格納方法で、新たな工夫が盛り込まれるとの証言を得ている。プロパイロット2.0が搭載されることになる。
■新型エクストレイル/2021年2月登場予定
クロスモーションとのポジショニングが微妙で、新型エクストレイル=クロスモーションとの情報もあったが、サイズ的にはひと回り小さく、2列シートに絞って、よりクロカン指向を強めるのが新型エクストレイルだ。
三菱アウトランダーとプラットフォームを共用して開発。PHEVも設定されるのもポイントだ。早ければ2021年2月頃に登場する見込み。
■注目ポイント/日産が推進するEV戦略のここがポイント
最後に日産が積極的に採用する電動化について解説しておこう。いち早くピュアEV「リーフ」を量販開始し、モーター動力で走るシリーズハイブリッドe-POWERも搭載車を拡大し、販売的にも大きな存在となっている。
「国内向けシルフィが来年春にモデルチェンジする」との情報をつかんだのだが、現状、販売的に大きくないシルフィを? と思っていたが「新型シルフィはEVになる」といった追加情報を得た。
シルフィはすでに中国向けが新型に切り替わっており、これをベースに日本仕様となるのだが、リーフのパワーユニットを移植してピュアEVとするという。
オーソドックスな4ドアセダンのEVとすることで、さらなるEV販売の拡大を狙うことになる。
そして軽自動車にもEVの波は押し寄せる。東京モーターショーで公開された「IMK」。
ショーモデルでは軽枠を若干オーバーしていたが、EV専用に開発されたプラットフォームはもちろん軽自動車サイズを念頭に置いている。これが「デイズEV」として2020年12月にデビュー予定。
■NEWシルフィEV/2021年2月登場予定
■デイズEV/2020年12月登場予定
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