新型フェアレディZは2021年末までに投入
そして、ベストカーが最も注目しているのがフェアレディZ。5月29日の決算会見では2021年末までの今後18カ月で12の新型車をグローバルで投入することを明言し、「NISSAN NEXT From AtoZ」として紹介映像が流された。それを見た日産ファンたちは、歓喜の声を挙げたに違いない。
アルファベットの順に次々に車名とともにシルエットで現れる”新型車”。そこには2020年6月30日に国内で発売開始される「キックス」の姿や新型と思われる「ノート」のシルエットも確認できた。
そして、満を持すように最後の一文字「Z」。ロングノーズ&ラウンドファストバックのシルエットが走り、クォーターピラーには「Z」のエンブレムが映し出される! 2021年末までにフェアレディZが新車種として投入されることを明言した瞬間だ。
わずか60秒程度のyoutube動画に登場したシルエット(Zが出るのはそのうち10秒足らず)から、新しいZの特徴が浮かび上がってきた。
その姿はロングノーズ&ショートデッキのプロポーションで先代Z33型や現行Z34型の流れを汲んでいることがわかる。
ボンネットは初代Zに似た逆スラントノーズで丸目のヘッドライトを採用。このヘッドライトは上下に分割されたインナーライトと見て取れる。
そしてルーフからリアフェンダーにかけて、メッキパーツによるキャラクターラインが入っているのがわかる。リアフェンダーはZ34型の丸いものから、大きく変わっている。
テールランプは平らに伸びたフェンダーの後ろ側に取り付けられており、Z32以前、もしかしたら初代S30の横長テールランプからインスパイアしたものではないだろうか。
これらの情報を元にベストカーがCGで製作したのがCGイラストだ。いかがだろうか?
フルモデルチェンジ版の新型Z
このZこそ、日産が計画する「内燃機関車」の1モデルである。これまでの情報では、Z34型のビッグマイナーチェンジ版というものだったが、ここにきて、「Zはフルモデルチェンジ」との情報も入ってきた。
日産開発現場に近い情報では、「フロアはZ34をベースにしながらも、サスジオメトリーを大幅に変更し、操安性を徹底的に見直している」と言い、エンジン搭載位置を低くするなど低重心化も図っているとのこと。
搭載されるエンジンに関しては、現行モデルが336ps/37.2kgmの3.7L、V6とNISMO専用チューニングによる355ps/38.1kgmの3.7L、V6をラインナップしているが、新型Zには304ps仕様と405ps仕様の3L、V6ツインターボが設定されることは間違いない模様。
このハイパワーを生かすためのシャシーをニュルブルクリンクサーキットを走りこんで鍛えているという。
トランスミッションは、スカイラインでは7速ATのみの組み合わせだが、Zでは6速MTの組み合わせも用意されるという。
現行Zの価格は、標準仕様が397万9800(6速MT)~405万9000円(7速AT)、バージョンS(6速MT)が、484万8800円、バージョンT(7速AT)が480万2600円、バージョンSTが519万8600(6速MT)~530万8600円(7速AT)、そしてNISMOが640万9700(6速MT)~651万9700円(7速AT)。
これまでZの価格は、ライバルたちよりも少し安い価格を設定してきた歴史があるため、新型Zの価格も抑えられるだろうが、最新の安全装備やコネクティビティが装着されるため、現行の約400万~約540万円(NISMOを除く)から各グレード50万円程度の価格アップは免れないだろう。
新型Zのデビューは2021年末までに登場する。最新情報を入手次第、随時お届けしていこう。
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