■新型マツダ2は新たな3気筒HVとSKYACTIV-X搭載の可能性も
パワーユニットは、現行の1.5L直噴ガソリンNA、1.5Lクリーンディーゼルは改良を加え、燃費改善と性能向上の両立をさらに進化させる。このほか同じ1.5Lガソリンで3気筒ユニットの開発が進められている。モーターアシスト方式のマイルドハイブリッドと「SKYACTIV-X」である。
両ユニットとも現時点での搭載モデルは、4気筒2LのガソリンNAエンジンに対してはマイルドハイブリッドで約20万円、SKYACTIV-Xでは約60万円のアップとなっている。このぶんをそのまま次期型マツダ2に乗せれば、売れ行き不振になるのは目に見えている。
そこで3気筒化すれば、大幅なコストダウンを図れるとの読みがある。4気筒2Lは1気筒当たり500ccであり、3気筒なら1.5Lになる。同じシリンダー&シリンダーブロックを使えば、そのぶんコストが安く抑えられる。
モーターアシスト方式のマイルドハイブリットは、SKYACTIV-Xで使っているユニットがそのまま使うこともできるので、こちらも3気筒1.5Lで実用化すれば、コストは20万円以下に抑える道が開けることが可能になる。これが次期型マツダ2で実現できれば、強力な追い風を得られることになる。
■その他2021年に出るマイナーチェンジ車&現場の証言は?
また、2021年には中盤にCX-30、後半にCX-5の改良やマイナーチェンジを行うことが予想される。どちらも4気筒2Lガソリンエンジンを搭載している。
CX-30にはSKYACTIV-Xを搭載しているが、マイルドハイブリッドのみはまだであるから、改良モデルに設定する可能性がある。
SKYACTIV-Xは4気筒2Lで実現し、次のステップとして3気筒1.5Lがあり、さらに近い将来は2.5Lの開発が進んでいる。
この手法も2Lのシリンダーブロックから派生できる。同じシリンダーのボアないしはストロークをそのままにして、ボアアップないしはストロークアップで2.5Lに拡大すれば、コストをあまり引き上げなくてもSKYACTIV-Xを完成させることができる。単独のマイルドハイブリッドもしかりである。
2.5LはガソリンNAでCX-5やマツダ6に積んでいるので、次の改良型やフルモデルチェンジで展開することが技術的には可能になっている。
【証言:首都圏マツダ店営業担当者】
MX-30 EVは、2021年1月中旬頃に発表・発売するという連絡だけがメーカーから届いている。年明け早々には事前の予約をスタートするだろう。扱うモデルは多い方がよいが、販売実績にはまだまだ結び付けられないと予想している。
従来モデルのフルモデルチェンジはマツダ2が最も有力になっている。2021年夏には実質的な発売が開始されるだろう。ディーゼルエンジン車に加え、ガソリンエンジンも画期的な改良が加えられると聞いているので期待している。
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