フェアレディ GT-R エルグランド…日産2022年登場の新車6台を詳報

■EVフラッグシップサルーンへ! 日産 新型フーガ(2022年12月デビュー)

 こちらは日産のセダンで事実上フラッグシップモデルながらエルグランド同様、2009年に現行2代目モデルにフルモデルチェンジされながらいまだに販売され続けているフーガ。

 2020年に入ってからは月販100台以下という苦闘が続いているのだが、ようやく2022年に新型の3代目が登場する。

インフィニティの全車電動化を受け、新型フーガはEVサルーンとして生まれ変わる(画像はベストカー編集部による予想CG)
インフィニティの全車電動化を受け、新型フーガはEVサルーンとして生まれ変わる(画像はベストカー編集部による予想CG)

 現行型のハイブリッドモデルのパワートレーンはV6、3.5Lの1モーター2クラッチ方式のいわゆるストロングハイブリッドだが、新型は1.2Lのe-POWERに置き換えられる可能性も一時期取り沙汰されていた。

 しかし、北米ではインフィニティQ70として販売されるフーガだけに、インフィニティ同様にその電動化は必須。アリアから始まるアッパーミドルEV路線の旗手としてEVフラッグシップサルーンに生まれ変わるのだという。

2018年に発表された「Qインスピレーションコンセプト(写真)」のエッセンスが取り入れられる新型フーガ
2018年に発表された「Qインスピレーションコンセプト(写真)」のエッセンスが取り入れられる新型フーガ

■ピュアEVとして新生! 日産 新型シルフィ(仮称・2022年12月デビュー)

 電動化を一気呵成に推進する日産。シルフィクラスのミッドサイズ4ドアセダンのニューモデルをピュアEVで2022年内に国内投入の計画で開発を進めている。

 ネーミングはシルフィを踏襲するかの最終決定はまだで、新たな車名となる可能性もある。

新型シルフィ(仮称)。リーフのコンポーネンツを活用することで、EVのバリエーションを拡大することが狙いにある(画像は上海モーターショー2019で公開されたシルフィ)
新型シルフィ(仮称)。リーフのコンポーネンツを活用することで、EVのバリエーションを拡大することが狙いにある(画像は上海モーターショー2019で公開されたシルフィ)

■フリードとシエンタを追撃へ! 日産 新型コンパクトミニバン(2022年6月デビュー)

 5ナンバーサイズの3列シートミニバンはシエンタとフリードの2モデルで分け合っている形だが、そこに割って入るのが新型ノートをベースにした日産のブランニューモデルとなる新型コンパクトミニバンだ。

日産自慢のe-POWER採用で、シエンタやフリードといったコンパクト3列シートミニバンカテゴリーに打って出る日産のノートベース新型ミニバン(画像はベストカー編集部による予想CG)
日産自慢のe-POWER採用で、シエンタやフリードといったコンパクト3列シートミニバンカテゴリーに打って出る日産のノートベース新型ミニバン(画像はベストカー編集部による予想CG)

 左右スライドドアを持つパッケージングがウリで、パワートレーンはノート同様に1.2Lのe-POWER専用車になる可能性が高いが、安価なガソリン仕様の設定も考えられる。

「小さくて広く、使いやすい」ライバル2台をどう迎え撃つのか、注目だ。


【番外コラム】新型エクストレイルにもPHEVがある?

 優れたシステムのHVは、確かに日産も欲しいところ。だが今年(2021年)に発売されると目されるエクストレイルには2LガソリンNAと1.2L e-POWERを導入する予定。その後にPHEV導入はあり得るか。 はたしてどうなる? ここでは以下に新型アウトランダーPHEVの展望をお届けする。

日産 エクストレイル
日産 エクストレイル

●EV走行可能距離はついに100kmに!? 三菱 新型アウトランダーPHEV(2022年秋デビュー)

 三菱は2021年2月に新型アウトランダーを北米で先行公開、既に北米での出荷開始も報じられている(2021年2月8日)。日本での正式発表は2021年秋頃になる見込み。

 遅れて登場する次期日産エクストレイルとプラットフォームおよび基本コンポーネントを共用するが、フロントフェイスには三菱独自のダイナミックシールドが採用され、より力強い外観とされている。

先行公開されている新型アウトランダーの画像。2019年のジュネーブショーで発表された「エンゲルベルクツアラー」のような外観が予想されるが、どこまで再現されるか。お目見えももうすぐだ
先行公開されている新型アウトランダーの画像。2019年のジュネーブショーで発表された「エンゲルベルクツアラー」のような外観が予想されるが、どこまで再現されるか。お目見えももうすぐだ

 本命のPHEVは1年後、2022年2月に登場する。パワーユニットは直4、2.4L+前後2モーターの構成。構成自体は現行から変わっていないが、発電効率アップのほか、騒音や振動対策も入念に施され、より上質なフィールとなることが予想される。

 また弟分であるエクリプスクロスPHEVが、スポーティなハンドリング性能で高く評価されたが、新型アウトランダーPHEVにも、このハンドリングフィールを味わえるモードが用意される。

 パジェロなき今、アウトランダーPHEVは日本市場におけるフラッグシップモデル。よいとされるものはすべて投入される方向にある。

 搭載するリチウムイオン電池の容量も増え、EV走行可能距離は現行の60kmから100kmにまで延長。この数値はRAV4 PHVの95kmを凌ぐものであり、購入者予備軍の背中を強く押すものとなるのは間違いない。

EV走行可能距離=100kmは、平均的ドライバーにおける1日の使用距離のほとんどをカバーできてしまう計算だ
EV走行可能距離=100kmは、平均的ドライバーにおける1日の使用距離のほとんどをカバーできてしまう計算だ

 バッテリーの高性能&高効率化により、現行の2列5人乗りから3列7人乗り仕様も可能になるなど、ユーティリティ面でも進化する新型アウトランダーPHEV。ライバルとなること間違いなしのRAV4  PHVとの販売競争が今から楽しみだ。

【画像ギャラリー】いずれ劣らぬビッグネーム! 2022年登場の日産車をギャラリーでチェック!!

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