■なぜ異例ともいえる、半年前にオーダーストップしたのか?
トヨタにとって今回の一部改良はかなり異例といえる。通常だと量販モデルの発売後2年が経過するタイミングで一部改良やマイナーチェンジを実施するわけだが、現行ヤリスクロスは実質的に半年も前倒しをする形になっている。
取材を進めていくと、その不自然な理由がわかった。あまりにも引っ張りだこに人気で推定6万台以上ものバックオーダーを抱えているので、このぶんをこれから生産・納車すると、今夏の8月までかかる計算になるから、半年前の2月中旬でオーダーストップにしたというわけだ。トヨタディーラーでは一部改良モデルの納期は2022年9月あたりを提示しているという。
■証言:首都圏ネッツ店営業担当者
「現行ヤリスクロスは発売以来、絶好調の人気の高さで、生産が追いつかず半年以上の納車待ちになっています。普通に考えれば一部改良による商品ラインナップの強化をする必要はないのですが、現行モデルの発売当初からの予定だったので、実施することになったようです。
8月1日からの生産立ち上がりは、ちょうど半年ぶんのバックオーダーを抱えているので、これらの納期を考慮して、この時期にオーダーストップに踏み切ったものと思われます。
ヤリスクロスは最上級グレードのZが全体の約80%を占める人気グレードです。このZをベースにGR SPORTやアドベンチャーグレードを設定しています。
リセールバリューは同クラスSUVで圧倒的に高いので、売りやすいですが、トヨタ全系列店の併売だから、ディーラー間、仲間同士の競争もあるので、値引き幅はどうしても拡大傾向にならざるを得ない状況にあります。3月の決算期は繁忙期になりますので、早めにディーラーに来ていただきたいと思います」。
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