■世界最高峰の超高級SUV、ロールスロイスカリナンが最大のライバル
ショーファードリブンの超高級SUVとして、ライバルに挙がってくるのは、ロールスロイスカリナンやベントレーベンテイガを筆頭に、メルセデスベンツGクラスといった2000万~3000万円級の、SUVのヒエラルキーの頂点に座る超高級SUVたちだろう。
センチュリーSUVの最大のライバルとなるであろうカリナンはファントムをベースにしたスペースフレーム構造を持ち、駆動方式は当然4WD。ホイールベースはファントムの3552mmから3295mmへ短縮し、車重はファントムの2560kgに対し、カリナンは100kg重い2660kgとしている。
ロールスロイスカリナンのボディサイズは、全長5340×全幅2000×全高1835mm、ホイールベースは3295mmと、センチュリーSUVの予想ボディサイズ、全長5200×全幅1950×全高1750mm、ホイールベースを3000mmよりもさらにひと回り大きい。
ロールスロイスカリナンのフロントマスクは、「スピリット・オブ・エクスタシー」のマスコットにまるでパルテノン神殿のようなグリルで、格調の高さは随一。
しかし、ニッポンのセンチュリーも負けてはいない。伝説上の瑞鳥(ずいちょう・めでたいことが起こる前兆とされる鳥)である「鳳凰」をエンブレムに、フロントグリル奥には精微な七宝模様を散りばめている。
またボディカラーは、漆黒感を高める黒染料入りのカラークリアなど7層もの塗装に、「水研ぎ」や「鏡面仕上げ」などの研ぎと磨きを加えて究極の平滑と艶を得るエターナルブラック・神威(かむい)を採り入れるなど、日本の文化や匠の技術を投入しているが、センチュリーSUVもそれに準じて格調高い超高級SUVに仕立てられるという。
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