次期「R36GT-R」になる!? 1360馬力の超ド級スペック!! 日産「ハイパーフォース」市販版は全固体電池搭載BEVで28年登場か!?

■ハイパーフォースの担当者に直接聞いてみた!!

リアフェンダー下にはクルマの性能を示すデカールが貼られている。R30スカイラインを思い出させる
リアフェンダー下にはクルマの性能を示すデカールが貼られている。R30スカイラインを思い出させる

ベストカー(以下、BC):なぜ、このクルマを作ったのでしょうか?

日産担当者(以下、日産):今年は日産90周年なのです。僕らはスーパーカーと呼んでいるのですが、そういうクルマを出展し、コンセプトを紹介することで90周年を盛り上げたいというのが一番の目的です。

BC:1000kWという出力の駆動配分は?

日産:前後50対50ですね。モーターの数などは非公開なんですけれども、4輪は独立制御しています。

BC:どのような方法で?

日産:すでに実用化しているe-4ORCEは前後2モーターで4輪を独立制御できますからね。モーター数にかかわらず、4輪をきちんと制御する技術は持っていて、モーターの数よりもその技術のほうが価値は高いと思います。

BC:インホイールモーターではないですよね?

日産:その前提ではありません。

BC:御社は2028年度までに全固体電池を実用化すると言っていますが、そうなると実際の登場も?

日産:このクルマがいつ出てくるとか、本当に市販されるのかというのはこれからの検討事項になります。

BC:トランスミッションはどうなんですか?

日産:ポルシェタイカンは2速ミッションが入ってますけど、確かに加速性能、電費性能に効果があります。でも、このクルマには積まないかもしれません。

BC:謎のGT-Rらしきエンブレムが付いていますね。

日産:GT-Rを意識しているのは事実です。でも、これはGT-Rではないです。

■市販版はどうなるのか!?

市販車登場時にはこんなデザインになるのだろうか? ハイパーフォースはフルカーボンボディだが、さすがにそれは無理。しかし、数千万円クラスの高級スポーツになることは間違いなさそうだ(ベストカー編集部作成の予想CG)
市販車登場時にはこんなデザインになるのだろうか? ハイパーフォースはフルカーボンボディだが、さすがにそれは無理。しかし、数千万円クラスの高級スポーツになることは間違いなさそうだ(ベストカー編集部作成の予想CG)

 日産はこの「ハイパーフォース」を、なぜか頑なに「GT-Rではない」と主張する。

 そこまで言うなら編集部としてもその意思を尊重し、「GT-Rのようなスーパーカー」と一歩引いてもいいのだが、そうはできない事情がある。

 なぜなら今から1年半前、2022年の春にこの次世代GT-Rの存在をスクープしていたからだ!

 この情報を初めて出した2022年5月26日号の内容を要約するとこうなる。

・日産は次期GT-Rを、全固体電池を使ったBEVで開発している。
・最高出力は1000kW級で、前後モーター協調制御のe-4ORCEを搭載。
・競合車としてポルシェタイカンの研究を続けている。
・参戦を続けているフォーミュラEのテクノロジーをフィードバックする。
・目標はニュルブルクリンク最速モデル。

 といったところだ。

 今年のジャパンモビリティショーにコンセプトモデルが出てくることは予想外だったが、編集部が入手していた情報にあまりにも近くて逆にビックリ。

 手前味噌ながら、ベストカースクープの正確さを証明できたと思っているのだ。もうひとつ「開発はアメリカ主導で行われる」という話もあったが、それは不明だ。

 これらの入手した情報はすべて「次期GT-R」を指していたものだったから、日産がいくら「これはGT-Rではない」と言っても、我々には「GT-Rにしか見えない」ということになる。

 唯一、間違っていた(かもしれない)のは4ドアクーペと予想したこと。

 現状での仮想ライバルのポルシェタイカンも4ドア(シューティングブレークもある)だし、デザインの自由度の高いBEVであれば、4ドアでもスペシャルなスポーツカーのデザインはできるはず。

 そう読んで、ユーザー層を広げられる4ドアと予想したのだが、今回の「ハイパーフォース」は我々の予想のはるかに上をいく過激なデザインの2ドアクーペだった。

 ただし、これも発売に向けて軌道修正される可能性はある。早くて2028年デビューだから5年先。その間の市場や競合車の動向の変化によっては「やっぱり4ドアが望ましい」とならないとも限らないのだ。

次ページは : ■GT-R物語新たな章のスタートだ!

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