販売好調なマークX最終仕様からみる復活の可能性

証言1:首都圏トヨペット店

同じFRセダンでクラウンが若返りを図っているとはいえマークXとはそもそも車格が違い、キャラクターも購入する客層も大きく違う

 マークXが生産中止になり、その穴を埋めるのはカムリ、クラウン、レクサスISといわれているがどれも不満が残る。カムリはFFでマークXはFRだから、乗り味が違うし最小回転半径が大きいから、とり回しがよくない。

 クラウンとレクサスISは100万円も高いので代わりにはならない。マークXはクラウンよりは小ぶりで取り回しがよく手頃なスポーツセダンだからフルモデルチェンジしてクオリティアップ、安全対策を強化すれば必ず復活できると思うのだがなくなるのは残念だ。

 最近のトヨタでは17年ぶりに復活したスープラ、日本での販売を復活させRAV4の例もあるため、数年後に新型車で再登場する可能性がなくなったわけではないので、それを今後に期待したい。

現行モデルでスポーツ色をアピールしているカムリだが、FRスポーツセダンとしてマークXを評価しているユーザーが流れる可能性は小さいと思われる

証言2 首都圏トヨペット店

 セダンマーケットが縮小傾向にあるのでマークXが生産中止するのはやむを得ない。ただ今現在でもユーザーは存在し根強い人気を持っている。クラウンやカムリ、レクサスISではカバーできない独特のコンセプトを持っている。

 マークⅡ時代から受け継いだFRのハイオーナースポーツセダンの伝統を愛するファンは引き続き存在するので、将来、セダン市場が復活すれば再登場する可能性は充分にあると期待している。

レクサスISはマークXとコンポーネントを共用するFRスポーツセダンということで最もマークXのユーザーが流れそうだが、100万円以上の価格差は厳しい

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 エスティマ同様にマークXもトヨタのチャンネル廃止、車種整理による合理化戦略の犠牲になった1台と言える。

 生産中止によってマークXが2019年限りで消滅することになったが、それ以前はマークXの次期モデルはFFとなって再スタートを切るという情報が有力だった。カムリとコンポーネントを共用して独立車種としてデビューすることも可能だったかもしれない。

 しかし、トヨタが本気で合理化を進めるにあたり、カムリに吸収されることはあっても独立車種という目は消えた、と想像できる。あと、FFのマークXはいらない、というユーザーも多かったという。

 販社の証言にもあるとおり、クラウン、カムリ、ISではマークXのニーズはすべてカバーできない。今後の動向次第では、復活の可能性はゼロではないようだ。

2019年1月に限定350台で販売したマークX GRMNは513万円の高額にもかかわらずあっという間に完売。マークXの需要がないわけではない証拠

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