■トヨタとマツダの業務提携が本格化 新工場の全貌とは
トヨタとマツダが業務資本提携で合意したのが昨年8月。当時あきらかになった事項は大きく分けて以下の4項目であった。協業について詳しくはこちらから。
1).米国での生産車の合弁会社設立
2). EVの共同開発
3). 先進安全技術の共同開発
4). 商品補充の拡充
今回の新工場の建設は今回の協業の第一段階になるものであり、今後のトヨタとマツダの協業のスタート地点になるものと思われる。新会社の名称は「Mazda Toyota Manufacturing, U.S.A., Inc.」(略称:MTMUS)になる。
社長にはマツダ執行役員の相原真志氏が、副社長にはトヨタ常務理事の籠橋寛典氏が就任する。相原氏は昨年末より米国生産準備室長に就任しており、着々と準備を進めてきていた。今回の新工場はアラバマ州に建設され、2021年に稼働予定。16億ドルの投資がなされ、約4000名の人員を雇用するという。
トヨタのカローラとマツダが投入する新型クロスオーバーの生産拠点(年間生産台数はマツダ/トヨタで各15万台、合計30万台)になるという。以下、トヨタのプレスリリースで詳細を紹介する。
マツダ株式会社(以下、マツダ)とトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、 米国アラバマ州ハンツビル市において 2021 年より完成車生産を行う合弁新会社 「Mazda Toyota Manufacturing, U.S.A., Inc.」(以下、MTMUS)を設立いたしました。
両社が折半出資で約 16 億米ドルを投資する新工場は、4000 名近くの従業員を新たに雇用し、2021 年の稼働開始以降、マツダ・トヨタ向けの各生産ラインで、 マツダが北米市場に新導入するクロスオーバーモデルとトヨタの「カローラ」を 15 万台ずつ生産する予定です。
MTMUS の President に就任するマツダ執行役員の相原 真志は、「私たちは MTMUS を、地域の皆様から末永く愛される工場にしたいと考えています。
マツダとトヨタ の技術や企業風土などの強みを融合させることで、高品質なクルマを生産するだけ ではなく、従業員が働くことに誇りを感じる工場をつくり、地域経済ならびに自動 車産業のさらなる発展に貢献してまいります。
そして MTMUS で製造されたクルマが、 移動手段の枠を超えて、お客様のライフスタイルをさらに彩り豊かにする存在にな るものと願っています」と述べました。
MTMUS の Executive Vice President となるトヨタ常務理事の籠橋寛典は「トヨタの 11 か所目の米国生産拠点となる MTMUS は、私たちの米国への継続的なコミット メントを象徴するだけではなく、米国生産事業の競争力向上のカギとなる工場です。
トヨタとマツダのモノづくりに関する知見を持ち寄り、合弁事業のシナジーを生み 出すことで、高い競争力を誇る工場を実現し、お客様に優れた品質のクルマをお届 けしていきます。そして、ホームタウンの方々から愛される『町いちばん』の工場 づくりに取り組んでまいります」と語りました。
今後、アラバマ州とハンツビル市の協力のもと、合弁新工場敷地の造成を進め、 2019 年以降、本格的な建設を進めていく予定です。
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