秒で装着完了!? 世界初のボール型タイヤ空気圧モニタリングシステムは何がスゴイのか?

 各種タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)の輸入/販売を行なうファイブゲート(埼玉県志木市)は2021年4月、トラック/バス用TPMS「Air Ball TB」の販売を開始した。

 同年7月に発表された「日刊自動車新聞 用品大賞2021」の大型車部門賞を受賞した同製品は、世界初のボール型センサーを採用することで、装着時間を大幅に短縮。現在は一部ユーザーによる試験運用が行なわれているが、本格販売が始まる今後はますます注目を集めそうな存在だ。

 従来のトラック/バス用TPMSの常識を覆す同製品の特徴とは!?
 
文/トラックマガジン「フルロード」編集部 写真/ファイブゲート、トラックマガジン「フルロード」編集部

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日本のトラックのTPMS事情は?

ファイブゲートが輸入/販売するトラック/バス用TPMS「Air Ball TB」

 タイヤは自動車部品の中で唯一路面と接しており、「走る」「曲がる」「止まる」といったクルマの基本性能は、すべてタイヤを通して路面に伝えられている。

 そんなタイヤには「空気圧」「溝残量」「偏摩耗」などさまざまな点検項目が存在。このうち空気圧が不足していると、走行性能が低下したり、燃費が悪化したり、最悪の場合、バーストなどの原因になるため注意が必要だ。

 トラックは運行前にタイヤの空気圧点検を行なうことが法律で義務付けられているが、運行前点検をしていても何らかの原因で走行中に不具合が発生する場合もある。そんな時に役立つのがタイヤ空気圧をリアルタイム監視する装置「タイヤ空気圧モニタリングシステム」である。

 Tire Pressure Monitoring SystemのイニシャルをとってTPMSとも呼ばれるタイヤ空気圧モニタリングシステムは、2007年に米国で装着が義務化。その後、2012年に欧州、2013年に韓国、2019年に中国で装着が義務化されている。

 日本はいまのところ装着が義務付けられていないが、乗用車だと輸入車に標準装備されており、国産車でも一部モデルが標準装備している。トラックも同様で、輸入車は標準装備しており、国産車は大型車の一部車型に標準装備もしくはオプション設定されている。

 ちなみに国産大型トラックでTPMSを標準装備しているのは三菱ふそうスーパーグレートのトラクタ車型。このほかいすゞギガ、UDトラックスクオン、日野プロフィアも一部車型にオプション設定する。

世界初のボール型センサーを採用

 トラック/バス用TPMSの種類は、ホイールリムにセンサーを巻き付けて装着する「バンド式」、バルブ部にセンサーを装着する「バルブ式」の2種類が主流。タイヤ1本あたりの装着時間はバンド式で10分以上、バルブ式で5分以上。タイヤ本数の多い大型車は装着時間も長い。

 いっぽう、TPMSブランド「AirSafe」を展開するファイブゲートが2021年4月に販売を開始したトラック/バス用TPMS「Air Ball TB」は、世界初のボール型センサーを採用。ホイールリムからビードを下げ、隙間からセンサーを投げ込むだけで装着可能で、装着時間は「ほぼ0分」を謳う。

 機能は従来のTPMSと同じで、空気圧の変化や振動を感知すると起動し、空気圧の変化と温度を監視。事前に設定した数値をオーバーすると、運転席に搭載する専用の5インチTFTモニターの画面表示とアラーム音でドライバーに異常を知らせる。

 通信はBluetooth 2.4GHzで、対応するタイヤ本数は4〜22本。単車はもちろんトレーラでも使用可能で、タイヤのローテーション設定や、トレーラのつなぎ替えにも対応。停車時は自動的にスリープ状態となる機能も備わり、バッテリー寿命は1日10時間の運行で約3年という。

 販売ラインナップはBluetoothの受信中継機付きの「AB-T6HB」、中継機なしの「AB-T6L」の2種類。どちらもセンサーは6個が標準で、タイヤ本数に応じてセンサーを追加購入することが可能。価格はオープンとなる。

 販売はファイブゲートのほか、大型車部品を得意とする自動車部品/用品メーカーのPIAAも販売代理店として参加。現在は一部の運送会社とバス会社で試験的な導入を行なっており、今年から本格販売を開始するというので注目だ。

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