FCEVとBEVのトラックをファブレスで供給
新宿の諾亜建設は、燃料電池電気自動車(FCEV)トラックとBEVトラックのファブレス供給を目指している。説明によると、北汽福田と成都大運のトラックをベースに、日本市場向けFCEVまたはBEVの供給を目指しているが、ベース車のシャシーメーカーは、ユーザーの希望にも対応するという。
ブースではFCEVとBEVの導入プランをパネルで提案、本来は北汽福田の電動車ブランド「智藍」のBEV小型トラック実車も展示予定だったが、上海のロックアウトで不可能になってしまったのは残念だ。
道路勾配先読み機能を搭載したレンジエクステンダーEV
山形の自動車整備会社・サニックスと大阪の物流会社・ドーシンキャピタルが今年設立したPRE-EVモビリティは、大型トラックの電動化を促進するために、「計画発電蓄電制御システム(SGCCS)」を搭載したプラグインレンジエクステンダーEV「PRE-EVトラック」を出品、BEVトラック普及のネックである短い航続距離を解消する提案としている。
レンジエクステンダーEVとは、航続距離延伸型電気自動車という意味で、高電圧バッテリーの充電率(SOC)が低下すると、発電専用の内燃エンジンで充電を行なうEVのことだ。シリーズ式ハイブリッドシステムと似ているが、こちらはSOCがかなり低下した時点で発電する。
展示車は、いすゞフォワードFRRウイング車をベースに、発電専用2.2Lディーゼルエンジンと発電機、リチウムイオン電池、モーター兼ジェネレータ(回生)、プラグイン充電器を搭載し、1500km走行で消費した軽油(発電エンジン用)は、わずか30Lだったという。
この優れた燃費は、SGCCSによって、道路標高データと走行予定ルートからあらかじめ必要な電力を算出、下り坂での回生(発電)を最大限確保するアルゴリズムを電動パワートレインのエネルギーマネジメントに実装していることと不可分である。同社では大阪~山形間の雑貨輸送に投入する予定だ。
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