■いよいよ壮観な記念庫内へ……
その後、いよいよ記念庫内に入り、歴代日産車がズラリと並ぶ光景に参加者たちは目を輝かせながら説明員のレクチャーを受けた。で、その説明員だが、日産アーカイブスでキュレーター(博物館専門職員)を務める荒川幸隆さんに登場してもらった。
ちなみにこの荒川さん、現役時代は日産自動車実験部に在籍したエキスパート。ふだんの見学では荒川さんの説明を聞くことはできないので、今回はBC Mateイベントならではのスペシャルな計らいだったのである。
最初はダットサン12型フェートンの話に始まり、ダットサンベビィなど最初期の日産車のレクチャーを丹念にしてくれて1930~1940年代のパートだけで40分ほど費やしてくれたのだった。ここで説明してくれたエピソードなど荒川さんでしか話せない内容に一同、深くうなずくしかなかったのである。
■気が付けばあっという間に制限時間に
イベント当日はどうしても午前中内には記念庫を出ないといけないスケジュールだったため、1970年代以降の日産車の説明からは荒川さんにはレクチャーのペースアップをお願いすることに。それでも荒川さんの説明はますます熱を帯びていき、参加者たちも食い入るようにその言葉を聞き逃すまいと真剣に。
最後は駆け足でモータースポーツ参戦車両の主要なマシンを紹介してもらいながら、そこで残念ながらタイムアップ。荒川さんと鈴木直也氏、竹岡圭氏を囲んで皆で記念撮影し、参加者たちは名残惜しみながら記念庫内をあとにするのだった。
今回の日産ヘリテージコレクション見学イベントに参加していただいたベストカーMateの男性会員の方に感想を聞いてみた。
「応募したら当選したので、神奈川県座間市にある日産自動車ヘリテイジコレクションの見学がかないました。私は大の日産ファンなのでとても楽しみにしていました。当然愛車は日産車、FAIRLADY Zです。私と同じようにクルマ好きなベストカーMateのメンバーと自動車評論家の鈴木直也さんと竹岡圭さん、ベストカー編集部の皆さんでの見学となりました。日頃、自動車ジャーナリストさんとは、お話しする機会もなく、今回フレンドリーにいろいろお話ができてとても有意義な時間でした。
見学会では、日産自動車実験部OBの荒川さんにご説明いただきましたが、あの現代の名工に選ばれたテストドライバー、加藤博義さんの3年先輩とのことで、コレクションされている車両への潤沢な知識をお持ちでした。保存されている車両についてユーモアを交えながらご説明いただきました。
コレクションされている車両は、どれもレストアされていて、1週間の時間をもらえればすべての車両が、走行できるコンディションだそうです。荒川さんの一台一台の説明がマニアックすぎて、次のクルマに移るのに時間がかかり、見学の時間も決まっているので巻きが入るほどでした。
荒川さんの説明のなかでは、Zの父と呼ばれる片山豊さんのお話も聞け、S30型FAIRLADY Zのデザイナー、松尾さんの手がけたダットサンベビィのお話とか、初代ハコスカのエンブレムのお話だとか、とても楽しい時間でした。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、コレクションの車両の説明には、時間が足りず、2~3日かけて回らないと時間が足りないくらいです。ベストカーMateに参加してよかったです。今後のイベントに期待します」
次回のイベントについてもベストカーMateのウェブサイト上で告知していきます。ぜひ無料登録してくださいね!
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コメント
コメントの使い方たま電気自動車ね~・・・あれも日産車になるんだ・・・