2024年問題で会社が潰れる!? 維持費と人件費が増加すれば「もう続けられない」と勤め先からの返答が!! 末端のトラックドライバーは不安をこんなにも抱えている

2024年問題で会社が潰れる!? 維持費と人件費が増加すれば「もう続けられない」と勤め先からの返答が!! 末端のトラックドライバーは不安をこんなにも抱えている

 本来はトラックドライバーのためを思って制定されたのかもしれないが、働き方改革関連法によってドライバーの労働時間に上限が設定されることなどにより、ドライバーがさらに窮地に陥る可能性が高い。

 法を施行するのは結構。しかし、さまざまな事情が複雑に絡み合う運送の現場で、しかも中小零細が大多数の運送事業者にあって、お上の言いっぱなしが招く混乱は、誰が責任を取るのだろうか!?

 もうこれ以上トラックドライバーを泣かせないでくれ! ぜひベテランドライバーの金爆ママの話に耳を傾けて欲しい。

文・写真/ベテランドライバー金爆ママ
*2023年3月発行「フルロード」第48号より

2024年問題、会社に聞いてみました

スクラップ運搬トレーラに乗るベテランドライバー金爆ママ
スクラップ運搬トレーラに乗るベテランドライバー金爆ママ

 私はダンプトレーラでスクラップを運ぶ鉄屑屋です。「2024年問題」が騒がれるようになってきたので、「うちは運送屋とは違うんではないの?」と思いまして会社に聞いてみたところ、「営業ナンバーを付けているので、一応、運送屋なんだよね」ということらしいです。

 うちには定時がないけど、どういう計算になるの?「会社の定時でやられたら大幅にオーバーしちゃうよね」の答えには「始業を朝4時からにしようと思っているんだけどね……」って。

 おいおい、フリーを基本に考えられたら、私たち専属組はどーなる!? せめて午前3時にしてくれないと……。フリーの人たちは夕方に帰れることが多いんですが、私たち専属は仕事の状況によるので、まともな勤務時間にはほど遠いんです。

 朝8時に出庫しても、帰りは夜9時過ぎとかもある。しかも翌日は出庫が朝4時とか……。普通の一般貨物とは違うので、会社も労務士さんと相談しながら考えているとのことでした。
 
 ダンプは一日一発で終わるときもあるし、今のように仕事薄の時には休みになってしまうこともある。降ろし先のメーカーさん(製鉄所とか)で混んでいるときは3時間以上、下手すると5時間以上並んでいることもあるので、それを休憩時間に充てれば大丈夫なのではないか?
 
 そんな誤魔化しめいた戦法が通らないとなったら、一日一発しかできなくなる可能性もあり、当然収入も大幅に減ってしまいますね。

 車両と運転手を増やさないと通常業務がこなせなくなりますが、車両の維持費や賃金が増えてしまうわけだから、会社の経営も危ぶまれますよね。会社にいろいろと質問して聞いてみたものの、会社もまだ結論は出せていないのが現状ですね。

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