クルマ業界、新春の名物イベント「東京オートサロン」が1月10〜12日幕張メッセで開催された。オートサロンを観なければ一年が始まらない! というわけで今年も盛り上がったのだが、その模様をお伝えしよう。
文:ベストカー編集部、画像:中里慎一郎、ベストカー編集部
■「7歳のモリゾウさん」と記念撮影を
毎年衝撃的な発表を行うトヨタガズーレーシング(TGR)が今年もやってくれた。GRヤリスをミドシップに改造したマシンを世界初披露したのだ。
この「GRヤリスMコンセプト」は、新開発のG20E型、直列4気筒2Lターボエンジンをミドシップマウント(横置き)。駆動方式は4WDで、今年のスーパー耐久レースに参戦し、走りを鍛え上げる。
東京オートサロンにおける今年のTGRは「GRヤリス祭り」といった感じ。このミドシップマシンのほか、6月に開催されるニュルブルクリンク24時間レースの参戦車やエアロパッケージ(プロトタイプ)を出展した。
注目なのは、このGRヤリスのミドシップ車が、今後復活が予定されているセリカのベースになるということ。実戦の場で鍛えられるのだからいいクルマになること間違いなしだ。
ニュル24時間レース参戦車は、TGRとルーキーレーシング(RR)が一体となった「TGRR」の名を冠したマシンとなる。TGRがモータースポーツのプロフェッショナル集団に成長した半面、本来の目的である「もっといいクルマづくり」への比重が弱まっているとモリゾウさん(豊田章男会長)は感じている。そこで作り出したのがルーキーレーシングで、その名を冠するチームで参戦するのが重要なポイントなのだ。
最新のGRヤリスに搭載されている8速DATで戦うのもクルマを鍛えるため。もちろんモリゾウさんもドライバーとして出場する。
そして、東京オートサロン3台目のGRヤリスとなる「エアロパッケージ」は、現時点ではコンセプトモデルの位置付けだが、当然市販化を視野に入れたモデル。可変式リアウイングなど計6点のパーツを搭載し、空力性能の向上を図っている。
こうした初披露のクルマのほか、昨年の東京オートサロンから恒例になった感のある「モリゾウガレージ」は今回、モリゾウさんが少年時代に「うちにあったらいいな」と思っていたというクルマを展示。スバル360(1967年式)、R360クーペ(1960年式)、ミゼット(1962年式)、カローラ(1966年式)の4台で、カローラの横には7歳のモリゾウさんのパネルが置かれるという楽しい演出もされていた。
このほか「GR86ソフトウェアアップグレード」も発表。これは2024年の一部改良で行われたスロットル特性の変更(MT)、ダウンシフト時における許容範囲の拡大(AT)を、ソフトウェアの変更で従来型車にも適用させるもので、春からGRガレージで販売開始となる。
また「ランクルBASE」も今年はTGRブースで出展。ランクル300のダカールラリ—2025参戦車やランクル70のカスタムカーなどが出展されていた。
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