WRCからフィードバックされた自慢の4WD
スーパーレスポンスの1.6Lターボに組み合わされるのはWRCからフィードバックされた4WDシステムだ。これにより4輪で大パワーを受け止める。
4WDには任意に選択できる3つのモードスイッチが用意されている。
■NORMALモード(60:40)
狭いコーナーや街中での走りに適したモード
■SPORTモード(30:70)
リアにトルクを伝えFR的な走りが楽しめるモード
■TRACKモード(50:50)
プロドライバーが開発したスポーツ走行における最速モード
なお、より高いレベルのスポーツドライビングに応えるために、トルセンLSDを前後に搭載した仕様も用意している。
ブレーキはフロントが18インチ、リアが16インチでストッピングパワーの強化もバッチリ。
発売開始は夏頃を予定
GRヤリスの販売開始時期についてGazoo Racingでは夏頃とアナウンス。
グレードは2タイプが用意され、RZが396万円、RAハイパフォーマンスが456万円となっている。WRCのホモロゲモデルが400万円を切るプライスなのは超魅力的だ。
Gazoo Racingでは東京オートサロン2020で世界初公開したのを記念して、1stエディションを1月10日~6月30日までの期間限定で予約を受け付けることも発表された。
1stエディションの特別な装いとして、フロントグリル、サイドディフューザー、リアスポイラー、リアディフューザーを精悍なマットブラック仕様としている点と、RZハイパフォーマンスはマットブラックのアルミホイールが用意されている。
ちなみにGRヤリスは、最終的にマスタードライバーの豊田章男社長のOKが出ていないため、まだ開発が進められているという。ユーザーにデリバリーを開始する直前まで開発を突き詰めるのがGazoo Racing流だという。
GRヤリス専用サイト
https://toyotagazooracing.com/jp/gr/yaris/
GRファクトリー誕生
GRヤリスの登場を機に、トヨタではGR専用ラインを持ったGRファクトリーを新設したことも発表した。スポーツモデルに必須の高剛性ボディを実現するには最適な環境を得たと同時に、組み立て精度も大幅アップし、少量生産モデルにありがちな品質のばらつきなども皆無だという。
このGRファクトリーにより、多品種少量生産が展開しやすくなるため、第2のGRヤリスの登場にも期待がかかる。
Gazoo Racingブースのそのほかの注目車
Gazoo Racingはトヨタのモータースポーツを担っていて、世界中のモータースポーツに参戦している。
日本の人気レースであるスーパーGTのGT500に今シーズンからLCに代えて投入するGRスープラのGT500マシンを展示。カーボン地がむき出しでカラーリングしていないのが逆に不気味なオーラを放っている。
もう1台の注目マシンは、これまたGRスープラがベースとなったレーシングマシンで、GRスープラのGT4マシンも展示されていた。
WRCに参戦中のヤリスWRC、セリカGT-FOURなどもステージ上にGRヤリスに花を添える形で出展されているのでじっくりと見ることをオススメする。
また、2021年シーズンから開始されるWECのハイパーカークラスに参戦を表明しているトヨタは、GRスーパースポーツを鋭意開発中で、市販も前提に入れていることを改めて公表した。
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