新型フェアレディZ 6月下旬正式デビュー!! 東京オートサロンで日本仕様初公開

新型フェアレディZ 6月下旬正式デビュー!! 東京オートサロンで日本仕様初公開

 2021年8月のニューヨークでの米国版新型『NISSAN Z』発表からおよそ5ヶ月。2022年1月の東京オートサロンで、とうとう国内版新型『日産 フェアレディZ』がお披露目された。

 日本版の公開を待ちに待った我々のために日産が用意してくれた(?)参考出品車『フェアレディZカスタマイズプロト』も交え、2022年6月デビューが発表された新型フェアレディZをご紹介。やっと会えたな、Z!

■NEWフェアレディZ グレード構成
●標準
●バージョンS
●バージョンST
●プロトスペック(特別仕様車)


※本稿は2022年1月のものです
文/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、撮影/平野 学、西尾タクト
初出:『ベストカー』2022年2月26日号

【画像ギャラリー】予想以上のかっこよさにシビれた!! 東京オートサロンで初公開された日産新型フェアレディZ(20枚)画像ギャラリー

■待たせたな! 新型Z日本仕様見参!

まずは挨拶がわりの参考出品車、フェアレディZカスタマイズプロト。伝説の初代432Rが2022年に甦る。これ、絶対出してほしい!
まずは挨拶がわりの参考出品車、フェアレディZカスタマイズプロト。伝説の初代432Rが2022年に甦る。これ、絶対出してほしい!

 米国仕様はすでに公開済みだった新型フェアレディZの右ハンドル日本仕様が東京オートサロンで初公開された。米国名は「日産Z」だから「フェアレディZ」は世界初公開ということ。初めて実車を見た担当も、予想以上のかっこよさにシビれまくっているところだ!

 まず基本情報をおさらいしておこう。新型Zは、現行Z34をベースにしながら内外装を大幅にチェンジ。歴代Zへのオマージュを感じさせるデザインは、それだけでファンの胸を熱くする。

 エンジンはVR30DETT型V6、3L DOHCツインターボで405ps/6400rpm、48.4kgm/1600〜5600rpmを発生する。

 ご存知のとおり、スカイライン400Rに使われているエンジンでスペックも同じだが、新型Zではターボのレスポンスを向上させるリサーキュレーションバルブを採用するなど大幅に手が加えられている。

 スカイライン400Rが7速ATなのに対し、新型Zは9速ATで、この点でも進化の幅は大きい。トランスミッションでいえば、3ペダルの6速MTが残されているのも嬉しい。

 ボディサイズは全長4380×全幅1845×全高1315mm、ホイールベース2550mmと発表された。現行型に対して全長が120mm伸ばされているが、ほかは同じ。車重は発表されていない。

■4月正式発表、6月下旬販売開始!

6月下旬に販売を開始する「プロトスペック」は240台限定の専用アイテムを満載した特別仕様車。注文はオンラインのみで2月7日より受付開始となる
6月下旬に販売を開始する「プロトスペック」は240台限定の専用アイテムを満載した特別仕様車。注文はオンラインのみで2月7日より受付開始となる

 東京オートサロン会場にはオレンジ、イエロー、ブルーの新型Zが置かれていた。オレンジのZは初代S30Zの伝説的モデル「432R」を現代的にしたイメージのカスタマイズモデルで、今のところ市販の予定はなし。

 とはいえ、ファンの反響が大きければ可能性はゼロではないし、反響は大きいに決まっている。日産、頑張れ。

 イエローのZは、ローンチ特別仕様車として6月下旬の発売が決まっている「プロトスペック」。

 イカズチイエローとスーパーブラックの2トーンカラーを採用し、チタニウムゴールドのレイズ製19インチアルミ鍛造ホイール、イエロー塗装のブレーキキャリパー、イエローの差し色が入ったインテリアなど、専用アイテムを満載したモデル。

 価格は696万6300円と発表されており、ディーラーではなくオンラインでの注文のみ。注文には新型フェアレディZメールマガジンへの登録が必要で、応募は2月7日スタート。限定240台を超えた場合は抽選になるという。

東京オートサロンでは田村宏志CPSがステアリングを握っての走行も初披露した
東京オートサロンでは田村宏志CPSがステアリングを握っての走行も初披露した

 そして、ブルーのZがカタログモデル。カタログモデルは現行型同様に標準、バージョンS、バージョンSTの3グレードの構成となっており、500万円台前半のグレードも用意するとのことだ。特別仕様車「プロトスペック」の価格が約700万円と聞いて予想以上の高さに驚いたが、あれは特別ということだ。

 新型Zの型式はZ35ではなく現行型のZ34のままとなり、型式だけで捉えるとマイナーチェンジということになる。しかし、ベースシャシーやサスペンションの基本構成を変えずにフルモデルチェンジするのはどんなクルマにもある話だし、もちろん、Z34とは別モノというレベルの大幅な改良が加えられてもいる。

 型式にはこだわらず、この時代に電動化のかけらもないスポーツカーを登場させてくれた日産の男気を讃えたいところだ。

 今後は4月に正式発表、6月下旬に「プロトスペック」を皮切りに販売開始というスケジュール。すぐにでも乗りたいが、果報は寝て待て。もう少しだけ辛抱だ。

次ページは : ■そのほか日産ブースの注目車

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