中古車価格がなぜ高騰したのか?
なぜ、10月に最高値を記録したのかというと、消費税増税により、高年式の中古車が大量に市場に流入したからだ。
中古車の年式分布を見ると、2019年式で走行距離500km以下といういわゆる未使用中古車や新車未登録車といわれるクルマが約600台も存在しているのだ。
価格帯は約209万~約575万円(キャンパーなどの特装車を除く)となっていて、中でも2.8DTスーパーGLロングボディや2.0スーパーGLロングボディに設定された特別仕様車の50THアニバーサリーリミテッドの値上がり傾向が顕著となっているのだ。
さらに200系ハイエースバンの中古車で最も流通台数の多い2017年~2019年式で見てみる。
2017年以降の中古車相場はいかに
先ほど取り上げた2.0スーパーGLロングボディ50THアニバーサリーリミテッドの平均価格の推移を見てみると、3カ月前が約346万円だったのに対して、現在は約360万円と14万円の値上がり。
そして2.8DTスーパーGLロングボディ50THアニバーサリーリミテッドは3カ月前の平均価格は約424万円で、今月は約436万円とこちらも約12万円も値上がりしているのだ。
両モデルともに特別仕様車のため台数が限定されており、中古車の流通台数も減少傾向というのが、値上がりに拍車を掛けていると思われる。
また衝突回避支援パッケージトヨタセーフティセンスが装着され、ディーゼル車のエンジンとミッションが変更された2017年12月以降のモデルの中で、
流通台数が約90台と多い2.8DTスーパーGL ロングボディスーパープライムII4WDは流通台数が増えるにつれて、平均価格も3カ月前の約417万円から今月は約425万円と値上がり。
また、約75台という流通台数の2.8DTスーパーGL ロングボディスーパープライムIIも同様に約389万円から約397万円と値上がり幅が異なるものの値上がり傾向となっているのだ。
ほかの年代との価格比較をしてみると
高年式の200系ハイエースバンが値上がり傾向になっているのはわかってもらえたと思うので、そのほかの年式もチェックしてみた。
2005年~2007年という初期モデルの平均価格も約120万から約119万円とほぼ横這い。流通台数は約300台以上という2014年式でも平均価格は約203万から約200万円とわずかな値落ちに留まっている。
初の車検を迎える2016年式でも約250万から約250万円の横這いと、値落ちしている年式を見つけるのが困難となっている状況だ。
逆に言うと200系ハイエースバンは今後しばらく値落ちする可能性が低いので、早めに購入したほうが良いということも言える。
日本だけでなく、世界中でも人気の高い200系ハイエース。次に大幅な値落ちを記録するとしたら、フルモデルチェンジ後(2021年頃と言われている)となりそうだが、人気車種だけにその期待も薄いと考えられる。
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