セレナの中古車市場はどう動いたのか?? ドヤ顔新採用で人気乱高下!??

セレナの中古車市場はどう動いたのか?? ドヤ顔新採用で人気乱高下!??

 2019年8月1日のマイチェンでハイウェイスターに「ドヤ顔」を採用し、一時期新車販売は伸びたもの、その後やや苦戦を強いられている日産の人気ミニバン「セレナ」。マイチェン前はコンスタントに約5000~8800台を維持していたが、マイチェン後の10月、11月はその販売台数は大きく減らしている。

 とはいえ、マイナーチェンジによって新車市場が大きく動き、中古車市場に何かしらの変化があったのは間違いない。現行型は2016年7月から発売されたので、最初の車検を終えたモデルが中古車市場に多く出てきているかもしれない。

 今回は、価格変動やおすすめモデルに変化が起きていると思われる、セレナの最新中古車事情を紹介したい。

文/萩原文博
写真/編集部、NISSAN

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■マイチェンの影響は? 最新中古車事情

 中古車の価格が大きく変動するタイミングといえば、世代交代を行うフルモデルチェンジや意匠の変更を行うマイナーチェンジなどが挙げられる。

 最近では、安全装備の充実や運転支援システムのアップデートを行う一部改良でも値動きが活発となる。この現象は自車はもちろん、ライバル車が行っても中古車の価格に影響を与えるのだ。

 今回は2018年ミニバンで新車販売台数No.1に輝き、2019年8月にマイナーチェンジを行った日産「セレナ」の中古車事情について紹介したい。

2019年8月にマイナーチェンジした日産「セレナ」。顔つきが、ライバルのトヨタ「ヴォクシー」などのようにドヤ顔に変更された

 5代目となる現行型セレナは2016年8月に登場。ライバルとなるトヨタ「ヴォクシー/ノア」は2014年1月、ホンダ「ステップワゴン」が2015年4月なので、同じカテゴリーのなかでは最も新しいモデルということになる。

 その甲斐あって、ライバル対策はしっかりと行われており、室内長はクラストップの3240mmを確保し広々とした室内空間を実現。また、バックドアは狭い場所でのラゲッジへのモノの出し入れ時に役立つ、ガラス部分のみが開閉可能なハーフバックドアを採用したデュアルバックドアを採用している。

 注目は運転支援システムで、セレナには高速道路同一車線自動運転技術の「プロパイロット」を搭載。簡単なボタン操作で、高速道路などでの追従走行、そして車線の中央をキープする半自動運転を味わうことができ、ライバル車を大きくリードした。

「プロパイロット」は2019年8月のマイナーチェンジで、ACC速度維持の機能が向上するなどの改良が図られた

 また、搭載されるパワートレーンは、デビュー当初はスマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)と呼ばれる2Lガソリンエンジン+ECOモーターを組み合わせたシステムのみだったが、2018年2月にコンパクトカーの「ノート」にも搭載されている1.2Lガソリンエンジンで発電し、その電力によってモーターを駆動させ走行させるシリーズハイブリッドの「e-POWER」を追加した。他社のハイブリッド車とは異なる、モーター駆動による高い走行性能により大ヒット。e-POWER登場後はこちらがセレナの主力モデルとなった。

 そして、2019年8月にマイナーチェンジを実施。内外装が変更され、特にスポーティな外観で人気のハイウェイスターは、日産のアイコンである「ダブルVモーション」グリルにクロームのパターンを採用し大型化され存在感アップ。また、リアのコンビネーションランプには専用設計のLEDランプを採用した。そして、e-POWER搭載車は、従来の15インチアルミホイールから16インチへと1インチサイズアップされ、走行安定性を向上させている。

 さらに安全装備面では、対向車がいる状態でもハイビームでの走行が可能な「アダプティブLEDヘッドライトシステム」をはじめ、「インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)」「BSW(後側方車両検知情報)」「RCAT(後退時車両検知警報)」、そして従来オプション設定だった「踏み間違い衝突防止アシスト」などが全車標準装備され、全方位を監視し、迫った危険を未然に防ぐようになった。それでは、最新のセレナの中古車事情を見てみよう。

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