2019年は生産が終了したモデルが続出した。そうした生産終了車は、生産が終了してから値段が上がったのか、それとも変わらないのか? 買い逃した人やこれから買いたいと思っているは大いに気になっていることだろう。
そこで、2019年10月に生産終了したエスティマ、2019年12月に生産終了したマークX、そして2019年12月23日に受注が終了したWRX STIの3車種の中古車相場を徹底調査!
はたしてどのモデルにプレミアム価格が付いているのか? モータージャーナリストの萩原文博氏が解説する。
文/萩原文博
写真/ベストカーWEB編集部
【画像ギャラリー】生産終了したマークX、エスティマ、WRX STIの詳細写真
マークX/ほぼ横這いだが中期型や後期型を中心に値上がり傾向となる可能性が高い
今回は2019年に生産終了となったモデルからトヨタマークX、トヨタエスティマ、そしてスバルWRX STIの3モデルの中古車市場にフォーカスを当てて、生産終了後の中古車相場の動きを紹介していこう。
まずは、トヨタマークX。最終モデルとなった2代目のマークXは2009年10月に登場した。2012年、2016年と2回のマイナーチェンジを行い、外観は3タイプ存在する。
また、現在のGRシリーズの先駆けとなるコンプリートモデルであるカーボンルーフを採用したG’sモデルを限定発売するなどトヨタのスポーティセダンの代表格というポジションだった。
2019年4月に年内での生産終了がアナウンスされたが、当時の中古車相場にはほとんど影響なく、消費税増税前の2019年9月に平均価格は底値の約129.6万円まで下がった。
しかし消費税増税後から値上がり傾向となり、直近3カ月は約138万で横這いとなっていて、生産終了の影響はほとんど見られない状況だ。
最終型マークXの中古車の流通台数は約1180台。3カ月前は約1080台で、2020年の年明けすぐに約1250台まで増えたが、現在の流通台数に落ち着いている。
生産終了となると、大量の在庫車が中古車として市場に流通することが多いのだが、マークXは2019年4月に生産終了のアナウンスをしており、 登録済み未登録車いわゆる新古車は、予想よりかなり少ない台数となっている。
流通している最終型マークXのマイナーチェンジ頃の流通台数の分布を見てみると、2009年~2012年までの前期型が約495台。2012年~2016年までの中期型が約498台。そして2016年以降の後期型は約188台と圧倒的に少ない。
そしてそれぞれの平均価格の推移を見てみると前期型は3カ月前の約101万円から今月は約97万円へと値落ち。中期型は約141万円で横這い。
そして後期型が約240万円から約234万円へと値落ち傾向となっているが、現在はジワジワと値上がり傾向となっているのだ。全体としては概ね横這いだが、年式毎に見ると値動きが異なっている。
最終型マークXの中古車の価格帯は約39万円~約598万円で、高価格帯には若干の未使用中古車に混じって、限定車のGRMNやGRスポーツ、G’sカーボンルーフ車などカスタマイズカーが占めている。
流通台数の最も多いグレードは250Gリラックスセレクションで、次いで多い250Gと合わせると約40%を占めている。最終モデルとなったファイナルエディションは現在4台しか流通していない。今後は中期型や後期型を中心に値上がり傾向となる可能性は高い。
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