日産パルサーGTI-R
WRCでは輝かしい成績は残せなかったが、日産がWRC参戦用に開発したマシンの1台が日産パルサーGTI-R。
1990年8月に登場したパルサーGTI-Rは全長3975×全幅1690×全高1400mmというコンパクトなボディに最高出力230psを発生するSR20DET型2L直列4気筒ターボエンジンを搭載。駆動方式はアテーサと呼ばれるフルタイム4WDを採用した。
GTI-Rの乗り味はジャジャ馬そのもので、ハイパワーエンジンによるアンダーステアが強く、乗りこなすにはテクニックが必要とされた。
現在、パルサーGTI-Rの中古車は5台流通していて、価格帯は約148万~約239万円。200万円台の中古車は走行距離が少なく、修復歴もないバリモノ。こんなパルサーGTI-Rの中古車は今後市場に出回ることはないだろう。
スバルインプレッサWRX STI
続いて、紹介するのはスバルインプレッサ。
GC型初代インプレッサ4ドアで参戦したグループAの時代、1995年はWタイトル、1996年はマニュファクチャラーズタイトル。
そして2ドアをベースとしたWRカーとなった1997年にもマニュファクチャラーズタイトルを獲得している。
そして2代目となるGD型インプレッサをベースとしたWRカーでは、2001年にリチャード・バーンズそして、2003年にはペター・ソルベルグがドライバーズタイトルを獲得。
また、2004年に初開催されたラリージャパンでは、インプレッサを駆るペター・ソルベルグが初代ウィナーに輝いた。
インプレッサの中古車はSTIモデルに絞って紹介する。
1994年~2000年まで販売されたGC型初代インプレッサWRX STIの中古車の流通台数は約40台で、カタログモデルとなったWRX STIバージョンIIIからとなっている。
1996年に登場したバージョンIIIの価格帯は約47万~約178万円。1997 年に登場したバージョンIVの価格帯は約109万~約122万円。1998年に登場したバージョンVの価格帯は約80万~約149万円。
そして1999年に登場したバージョンVIの価格帯は約55万~約160万円で、モデルによる価格差はなく、中古車のコンディションを重視した価格設定となっている。
また、WRCで3連覇したラリーカーをロードカーとして再現し、1998年3月に発売された22B-STIバージョンの中古車は価格応談の1台のみ。
またWRカールックのタイプRと呼ばれた2ドアモデルは約10台流通していて、価格帯は約110万~約240万円となっている。
続いては、2人のチャンピオンドライバーを輩出したGD型2代目インプレッサWRX STIの中古車事情を見てみる。
この世代は年式によって丸目、涙目、鷹目とヘッドライトの形で区別されているのが特徴で、WRCで好成績を残したのは丸目と涙目だ。
現在、GD型2代目インプレッサWDX STIの中古車は約210台流通していて、価格帯は約66万~約545万円。STIが手掛けたコンプリートモデル、Sシリーズは現在でも非常に高値安定傾向となっている。
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