■ハイブリッドは割高感 1.5Lガソリンモデルが狙い目
それでは、現行型シエンタの中古車事情を見てみよう。
現行型シエンタの中古車の流通台数は、2020年6月時点で約3230台。需要期の3月の時点約2950台で、ゴールデンウィークまで増加し、ピーク時には約3400台に達した。その後も3000台をキープしており、非常に豊富となっている。
中古車の平均走行距離を見てみると、3カ月前の時点では約2.2万kmで、現在は約2.5万kmまで延びている。そして中古車の平均価格の推移見てみると、3カ月前が約170万円だったのだが、6月は約162万円と8万円の値落ち。特に3月~4月の外出自粛のタイミングでは1カ月で約5万円と大きく値落ちしているのだ。
2019~2020年式で走行距離500km以下という未使用中古車が約370台も流通しているにも関わらず、値落ち傾向を示したというのは現行型シエンタが登場してちょうど5年。2回目の車検を迎えたクルマが、中古車として市場に流れていると考えられる。
マイナーチェンジを行った2018~2019年式でも約4万円の値落ちを記録しており、流通台数の豊富な前期型を含めてシエンタは値落ちムードとなっている。
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現在、現行型シエンタの価格帯は約59万~約300万円と幅広く。100万円以下に絞ると、まだ約100台しか流通していないのは人気モデル故の高値安定傾向が続いていた影響だ。約3200台の現行型シエンタの中古車のうち、ハイブリッド車は約1200台、ガソリン車が約2000台と圧倒的にガソリン車の方が多い。人気車であるシエンタなので、中古車となってもハイブリッド車は割高感があるので、狙い目は1.5Lのガソリンだ。
中古車のグレード構成を見てみると、装備の充実した「G」がガソリンもハイブリッドも中心で、ガソリン車の「1.5G」が約980台、ハイブリッド車の「ハイブリッドG」が約900台とこの2グレードが中心だ。
エントリーグレードの「X」も台数は豊富だが、快適装備面で物足りなさもあるので、価格が安いと言ってもオススメはしづらい。合成皮革とファブリックのコンビシートやインテリジェントクリアランスソーナーなど装備が充実した「Gクエロ」もガソリン車が約240台、「ハイブリッドGクエロ」も約160台もあるので、小さなお子さんのいる家族はこちらを積極的に狙ってもらいたい。
その理由は、インテリジェントクリアランスソーナーがあれば、ペダルの踏み間違いをしても誤発進を抑えてくれるし、コンビシートはお手入れがラクチンだからだ。
そのほかでは、2018年のマイナーチェンジに追加された5人乗りの「ファンベース」はガソリン車が約55台、ハイブリッド車は約30台と少なめ。そして、ガソリン車に設定された特別仕様車の「グランパー」は約10台、「セーフティエディション」は約12台とかなり少なめ。こうしたモデルを探すのであれば、装備の充実し、流通台数が多い「G」グレードを探したほうが、条件にピッタリのクルマは見つけやすい。
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