【スープラ、RX-7…】ぜひ復活してほしい車と中古車相場をチェック!! 

【スープラ、RX-7…】ぜひ復活してほしい車と中古車相場をチェック!! 

 ほんの15年前までは、日本新車市場のスポーツカー市場は百花繚乱よりどりみどり、安価なものから高価なものまで選び放題でした。

 いまの新車市場でスポーツカーを狙うのは(所得平均がそれほど上がっていないことも合わせて考えると)難しいかもしれませんが、それでも中古車だったら充分狙えるはず。

 一部繰り返しになりますが、ここに登場した綺羅星のごとき名車たち、2002年頃には全部普通に新車ディーラーで買えました。

 そんな時代を懐かしみつつ、一部復活を願いつつ、5車種を選んでみましたので、当時の権勢を振り返りつつ、中古車市場価格をチェックしましょう!!

文:ベストカーWeb編集部


【ホンダS2000 販売期間1994年〜2009年】

S2000
S2000

 オープンカーでありながら高性能スポーツカーとしての性能を確保し、かつ手頃な価格で販売する、という難題をすべて高次元でクリアすべく開発された、時代を代表するスポーツカー。

 本田技研工業設立50周年記念として発表されただけに気合いの入り方もハンパじゃない。2LのNAで250ps、9000rpmまで回るF20Cエンジンを搭載し、6速MTのみの設定。

 たびたび復活が期待され、ホンダ社内でも企画が浮かんでは消え、消えては浮かびが繰り返されているという。

 今秋の東京モーターショーにもサプライズ出品されるのでは、との情報が乱れ飛んでいる。ぜひ出てほしいが、さて。個人的にはオープンカーでなくてもいいです。

 ホンダが本気で作ったFRのスポーツカーに乗りたい! 中古車価格は最初期型の90万円程度から最後期型の400万円まで幅広い。

【トヨタ スープラ 販売期間1993年〜2002年(A80型)】

80系スープラ
80系スープラ

 教科書通りの美しいロングノーズショートデッキにどこか愛嬌を感じるフロントマスクが組み合わされて、いまだに多くのファンを抱える80系スープラ。すでに生産中止から15年もたっていると知ってクラクラしている。

 名機2JZ-GTEはシーケンシャル式ツインターボ付きの直列6気筒3Lエンジン。国産乗用車初の(ゲトラグ社とトヨタの共同開発)6速MTを搭載。

 ボディの剛性が高いことやチューニング耐性の強いエンジン、多くのアフターパーツが開発されたことなどが合わさり、現在も人気が高い。

 トヨタのフラッグシップスポーツといえばスープラだと、いまだに思っている車好きは多い(本企画担当含む)。中古車価格は最終型で220万円から300万円程度で推移中。

【マツダ RX-7 販売期間1991年〜2002年(FD3S型)】

RX-7
RX-7

 登場時、国内外から絶賛されたデザインと走行性能。90年代を代表するスポーツカーのひとつ。いまだに自動車専門メディアでは「ピュアスポーツ」という単語の代名詞的存在。

 シーケンシャルツインターボが付いた13B型ロータリーエンジンは、登場時255psでこの時点でパワーウェイトレシオは5kg/psを切っており、度重なるマイナーチェンジで同エンジンは280psまでチューンアップされ最終的に4.50kg/psという凄まじい数値を叩き出した。

 今の世代なら「セブンに乗っていた」と耳にするとギリギリどんな車を愛車にしていたか通じるが、そのうち「なんですかそれ?」と言われるようになると悲しいので、ぜひ復活してほしい。

 さすがに純ロータリーエンジン車としての復活は困難だろうから、ハイブリッド車としての復活を望む。中古車相場は200万〜280万円と高値安定中。

【三菱 ランサーエボリューション 販売期間1992年〜2016年】

ランサーエボリューション
ランサーエボリューション

 WRCでトミ・マキネン選手と4年連続ドライバーズタイトル獲得という金字塔を打ち立てた名車中の名車、ランエボ。

 この車でWRCを席巻したことと、パジェロでパリダカを制したことが、日本における4WD制御技術の発展と普及につながったし、三菱の企業イメージの根幹を形作ったといっても過言ではない。

 日産と三菱の電撃資本提携で復活が囁かれているが(C・ゴーン氏は名門ブランドの復活と活用がうまい)、はたして将来はいかに。

 そういえば「ホモロゲ取得のための限定販売車」という手法自体すっかり見かけなくなったが、それでも復活してほしいブランドのひとつ。

 特に「X」はオールアルミブロックの新開発エンジン4B11を搭載して、ツインクラッチSSTにS-AWCを組み合わせるという、よくこんな贅沢なパワートレインを1車種のために開発したよな……と驚くほど。

 「X」の中古車市場は350万円から550万円と幅広いのが特徴。個人的な感想だが、あのペダル2ペダルMTのすさまじい加速感は、死ぬまでにもう一度乗りたいと思っています。はい。

【日産 シルビア 販売期間1965年〜2002年】

シルビア
シルビア

 この車名を聞くと、どちらかというと「胸が躍る」というより「キュンとなる」という人が多いのではないか。本企画担当はそうです。はい、これ乗ればモテるだろうなあ……と思ってました。やや邪道です。すみません。

 特に1988年〜1993年に発売されていたS13型は「デートカー」として時代を代表する売れっぷりを見せ、多くの若者の心を虜にした(本企画担当ストライク世代)。

 「K`s」とか「Q`s」とか、グレード名もカッコよかったんだよなあ……。また脱線すみません。

 最終型のS15型(1999年〜2002年)では名機SR20DETエンジンが250psまで引き上げられ、アイシン・エーアイ製の6速MTと組み合わされていた。

 トヨタ86の対抗馬としてたびたび復活説が登場するが、なかなか製品化までは至っていない。いまこういう車を出すと尊敬されるんだけどなあ……。中古車相場は100万円〜150万円とお買い得(ただし過走行車や事故車が多いので注意)。

☆    ☆    ☆

 すぐにとはいいません。「いつか」でいい。いつかまた、こんな車たちを新車で選べるような車社会をもう一度見てみたい! 贅沢な夢だと承知で、お願いします!!

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