日産ティアナ無念の生産終了…復活の道はなかったか 中古車がえらくお買い得


海外市場をより重視した3代目ティアナ

2013年3月にデビューした3代目ティアナ。ボディサイズは全長4880×全幅1830×全高1470mm

 日本市場で最終型となった3代目ティアナは2014年1月に登場。中国をはじめとした海外市場をより重視する仕様となった。

 ボディサイズは全長4880×全幅1830×全高1470mmと先代モデルに比べて全長が30mm、全幅が35mm拡大され、後席のニールームに余裕を持たせた。

 ライバルである現行型カムリのボディサイズは全長4885×全幅1840×全高1445mmとほぼティアナと同じだ。

 パワートレインは2.5L、直4エンジン+CVTのみで、駆動方式も2WDのみという割り切りを感じる。

 ボディサイズは先代より拡大されているが、トランク容量は506Lと先代と同じで、大型スーツケース2個または9インチのゴルフバッグ4セットが積めるスペースを確保している。

安全装備で差を付けられてしまった形の3代目ティアナ

 ユーティリティ面ではライバルのカムリとの差は感じないが、圧倒的な差が付けられているのが安全装備だ。

 カムリは高速道路での追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロールを含む、先進の運転支援システムであるトヨタセーフティセンスを搭載しているに対して、ティアナは衝突軽減ブレーキや踏み間違い防止機能が2015年12月の一部改良で全車標準装備となったぐらい。

 これでは目の肥えたユーザーを納得してもらえないだろう。さらに、2014年の登場以降、一部改良は3度行っているが、運転支援装備の充実が2回とナビを標準装備したグレード設定を1回だけ。

 商品力向上を目指したマイナーチェンジは販売された6年の間一度も行っていない。

 海外で展開されている可変圧縮比エンジンのVCターボを搭載すれば、カンフル剤にもなったはずだが、そういったことも行わないこの放置ぶりは当然のことながら販売台数にも反映され、静かな幕引きということにつながってしまった。

3代目となっても初代と変わらない、リビングルームのようなインテリア

コストパフォーマンスの高い3代目

3代目は歴代モデルの中古車のなかで、最もコストパフォーマンスが高いという


■中古車流通台数:164台、中古車価格帯:約40万~約273万円、平均価格:約136万円

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 それでは、ティアナの中古車事情を3世代すべて紹介していこう。まずは最終型となった3代目から。

 3代目ティアナの中古車の流通台数は現在164台。3カ月前の2020年6月の時点では約240台流通していたので、減少傾向となっている。

 そして流通している中古車の平均走行距離は3カ月前の約3万kmから約3.2万kmと延びており、この動きに連動して平均価格は3カ月前の約144万円から現在は約136万円まで値落ちが進んでいる。

 直近1年の平均価格の動きを見ても、3月までは約150万円付近をキープしていたが、それ以降は順調な値落ちとなっている。

 3代目ティアナの中古車の価格帯は約40万~約273万円と幅広く、約36台が100万円以下のプライスとなっている。

 グレードでは2.5Xが最も多く、次いで2.5XLナビAVMパッケージ、そして2.5XV ナビAVMパッケージで装備の充実した上級グレードが中心。

 総じて、3代目ティアナの中古車はコストパフォーマンスの高さが際立っている。

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