ランドクルーザープラド:ディーゼルターボが高値傾向で値落ちが少ない
続いて、トヨタランドクルーザープラドだ。現行型プラドは2009年に登場し、すでに11年が経過したロングセラーモデルだが、2020年にディーゼルエンジンの出力向上を行っており、人気もまだまだ衰えていない。
現行型プラドの中古車の流通台数は3ヵ月前の約990台から現在は約1320台へと増加傾向だ。
流通している中古車の平均走行距離は一時期増減した時期もあったが、直近3ヵ月の間、約1.6万km付近でほぼ横這いとなっている。
これにリンクして、平均価格は3ヵ月前の約372万円から緩やかに上昇し現在は約384万円となっている。
現行型プラドの中古車の価格帯は約159万~約696万円。走行距離5万~6万kmの価格帯は約190万~約498万円。走行距離が10万~11万kmになると約163万~約378万円となっている。
グレードではガソリン車の2.7TX、TX Lパッケージが多いが、相場が高く値落ちしないのは2.8ディーゼルターボエンジン搭載車となっている。
レクサスLX:走行距離の長さに関係なく高値をキープする規格外の車種
これまで紹介した2台は10年以上販売されているロングセラーモデルだったが、続いて紹介するのは2015年に登場したレクサスLXだ。
国産SUVで唯一1000万円を超えるレクサスブランドのフラッグシップSUVだが、このモデルも値落ちが進まないモデルだ。
新車価格は1135万6481円だが、中古車の平均価格は3ヵ月前の約916万円から現在は936万円と値上がり傾向となっている。
中古車の流通台数は3ヵ月前の約90台、現在は約84台とほぼ横這い。しかし中古車の平均走行距離は約1.9万kmだった3ヵ月前から現在は約2.4万kmまで延びているにも関わらず、値上がり傾向となっているのだ。
レクサスLXの中古車の価格帯は、約720万~約1329万円。最も安い5年落ちの中古車でも残価率は約63.3%とこちらの数値も驚異的な高さを誇っている。
走行距離5万~6万kmの中古車相場を見てみると、約720万~約928万円と非常に高い。
さらに走行距離6万km以上に絞っても約799万~約880万円とほとんど変わらない。レクサスLXは走行距離の長さに関係なく高値をキープする規格外の車種だ。
スズキジムニー:新車時価格より高いプレミアム価格で販売されている
続いては、2018年7月発売と、まだ登場から日が浅い現行型スズキジムニーだ。
ジムニーはフルモデルチェンジを行っても旧型、旧々型の値落ちが進まない車種としてよく知られている。
現行型ジムニーは新車の納期が1年待ちといわれる人気車種だが、中古車は、3ヵ月前の約350台から現在は約800台と倍増している珍現象が起きている。
流通している中古車の平均走行距離は約1000km付近を横這いで推移しているが、平均価格は3ヵ月前の約240万円から現在は236万円へとゆるやかに値落ちしている。
しかしジムニーの新車価格は148.5万~187.55万円なので、依然として新車時の価格より高い、プレミアム価格が続いているのがわかる。
現行型ジムニーの中古車の価格帯は約159万~約388万円で高価格帯にはカスタム済みの中古車がズラリと並んでいる。
登場してからまだ2年が経過したばかりだが、走行距離3万km以上の中古車の価格は約194万~約240万円とまだ新車時価格を上回っている。ジムニー中古車のプレミアム価格はいつ終わるのだろうか。
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