FF最強インテグラタイプRの現在地 もうこんなクルマは作れない!

VTECエンジン搭載車の在庫量日本一のショップを取材!

ホンダのVTEC搭載車を中心に取り扱う中古車ショップ『ケーズアップ VTEC PRO SHOP』さんを取材した
ホンダのVTEC搭載車を中心に取り扱う中古車ショップ『ケーズアップ VTEC PRO SHOP』さんを取材した

ケーズアップ VTEC PRO SHOPのホームページはこちら!

 実際はどうなのか? そこを確かめるため、VTECエンジン搭載車の在庫数はおそらく日本一なのではないか? と思われる専門店、埼玉県越谷市の『ケーズアップ VTEC PRO SHOP』を訪ね、同社代表取締役の芳賀邦行さんに詳しい話を聞いた。

――ということで芳賀社長、今日はいろいろと教えてください。まずは超基本的な話として、初代DC2型と2代目のDC5型では、どちらの人気が高いのですか?

芳賀社長 極端な差があるわけではありませんが、やはりDC2のほうが、より人気は高いですね。

1999年式インテグラタイプR、249.8万円、4ドアセダン、走行距離8.1万km フルノーマル後期最終型 
1999年式インテグラタイプR、249.8万円、4ドアセダン、走行距離8.1万km フルノーマル後期最終型 

――DC2ですと、いわゆる96specと98spec、00specがあるわけですが、そのなかでの人気は?

芳賀社長 一概には言えませんが、やはり96よりも98、そして98よりも00の人気が高い――というのはあります。

 マイナーチェンジだけではないさまざまな年次改良が行われたことで、「最終型に近いほうがより完成度が高いから」というのと、単純に「最終型に近ければ近いほど数(流通台数)が少ないから」というのが、その理由ですね。

――中古車としてのコンディションも、「96よりも98、そして98よりも00のほうがグッドコンディションである」と言えるのでしょうか?

芳賀社長 いや、それはほぼ関係ありませんね。クルマとしてのコンディションは、年式や型式ではなく「それまでの使われ方次第」でかなり異なるというのが現実です。

――なるほど。では、もしもこれからインテグラタイプRの中古車を買うとしたら、どのあたりに注意しながら探せばいいのでしょうか? なにせ超高回転型エンジンを積んだ超高性能車ですから、いろいろとウイークポイントもありますよね?

VTECエンジンは20万km走っても普通に絶好調?

純正オプションMOMO製ステアリング(エアバック付き)。適度なグリップ感とタイプRの証でもある赤エンブレムが装着されている
純正オプションMOMO製ステアリング(エアバック付き)。適度なグリップ感とタイプRの証でもある赤エンブレムが装着されている

芳賀社長 や、そこについては特に神経質になる必要はなくて、もしもかなり極端な言い方をするなら「カローラの中古車を買うような感じ」で選んでいただいても大丈夫なのが、インテグラタイプRというクルマなんですよ。

――いやいやまさか! さすがにそれはないでしょう?

芳賀社長 もちろんこれは「かなり極端な言い方」であって、実際には「インテグラタイプRやVTECエンジンについての知見と経験が豊富なショップで、それまで丁寧に乗られてきた個体を探し、それに十分なメンテナンスを施したうえで乗る」という、中古のスポーツカーを買ううえでの“基本”は重要です。しかし逆に言えば、その基本さえおさえれば、過剰に神経質になる必要はないんですよ。

――そ、そうなんですか?

芳賀社長 そうなんですよ。エンジンも、例えば20万kmぐらい走っているものであっても、普通に絶好調である場合が多いんです。

――VTECエンジンにはさほど詳しくない私みたいな人間(※得意科目は輸入車)からすると、あれだけ高回転までビュンビュン回るエンジンは、10年落ち・20年落ちの中古になるとかなりヤバくなるのでは……というイメージがあるのですが?

芳賀社長 実際はぜんぜんそうではなくて、例えば距離計の数字を黒いテープか何かで隠した「8万km」「15万km」「22万km」という3台のインテグラ タイプRにご試乗いただくとしたら、回転フィールやパワー感に関しては、一般の方はおそらく判別できないと思いますよ。

室内は日焼の色あせが少し出ているが、使用による痛みは少ない状態を保っている。純正フロアカーペットも装備
室内は日焼の色あせが少し出ているが、使用による痛みは少ない状態を保っている。純正フロアカーペットも装備

――エンジンオーバーホールを経験していない20万km車でもそうなんですか!

芳賀社長 そうですね。調子の良い個体であれば、20万kmのエンジンだとは思わないはずです。以前、走行15万kmほどのタイプRにお乗りのお客様から「フルではなくサラッとエンジンオーバーホールをしてほしい」とのご依頼を受け、メタルのチェックとシートの擦り合わせ、あとはピストンリング交換ぐらいのライトなオーバーホールをやらせていただきました。しかしですね、それをやってもフィーリングはさほど変わらなかったんですよ。

――つまり、走行15万kmでもオーバーホールをする必要がないぐらい、そもそもエンジン内部の状態が良好だったと?

芳賀社長 おっしゃるとおりです。もちろん、そのオーバーホールに「意味がなかった」とは言いません。やはり、できるときにしておいたほうがいいはいいですからね。でも、正直「やらなくても特に問題なかった」とは言えます。

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