旧車ブームにも見放された? 値が上がっていない大穴珍車6選

■大穴珍車4:ダイハツ アトレー7(2000年7月~2004年12月)

軽自動車のアトレーワゴンの後部を延長して3列シートを備えたモデル
軽自動車のアトレーワゴンの後部を延長して3列シートを備えたモデル

 100万円以下で購入できる珍車のラストは、2000年~2004年まで販売されたダイハツアトレー7。OEM供給されトヨタスパーキーの名称で販売された7人乗りのミニバンだ。

 アトレー7のボディサイズは全長3765×全幅1515×全高1895mmで両側スライドドアを採用したコンパクトなボディの中に7人乗りの3列シートをレイアウトした優れたパッケージが魅力だ。

 搭載されているエンジンは最高出力92psを発生する1.3L直列4気筒DOHC。ミッションは5速MTと4速ATが組み合わされ、駆動方式はFRとフルタイム4WDを設定している。

軽自動車のアトレーワゴンがベースとあって、7人乗りとはいっても小さい子供のいるファミリー向けとなる
軽自動車のアトレーワゴンがベースとあって、7人乗りとはいっても小さい子供のいるファミリー向けとなる

ダイハツ アトレー7の中古車情報はこちら!

 現在、アトレー7の中古車は約12台流通していて、価格帯は約18.2万~約63万円。平均価格の推移は3カ月前の約22.5万円から現在は約25.5万円とじんわりと上昇。

 相場が値上がりする前に絶滅しそうな雰囲気だ。ちなみにOEM供給車のトヨタ スパーキーは流通台数が3台で価格帯は約33万~約59万円と高水準となっている。1BOXタイプで7人乗りという、軽ではない小型乗用車は貴重な存在で、知る人ぞ知るクルマだったから欲しい人はお早めに。

■大穴珍車5:トヨタ オリジン(2000年11月~2002年12月)

外観は初代クラウンをモチーフにしており、クラシカルな雰囲気が濃厚だ
外観は初代クラウンをモチーフにしており、クラシカルな雰囲気が濃厚だ

 続いては“100万円台”から手に入る大穴珍車を紹介。まずピックアップしたのはトヨタ オリジン。オリジンは2000年7月にトヨタの国内自動車生産累計1億台達成の記念事業の一環として、初代クラウンをモチーフとした記念車として1000台程度発売された。

 小さな高級車として発売されたトヨタ プログレをベースに、センチュリー生産ラインから選ばれたクラフトマンの「匠の技」が各所に散りばめられたモデル。

 特徴のひとつが、初代クラウンも採用していた観音開きドア。これに現代的テイストのサイドパネルや丸みをもたせたルーフパネルを組み合わせ、優雅なスタイリングとなっている。

 搭載されたパワートレインは最高出力215psを発生する3L直列6気筒エンジン+4速AT。駆動方式はFRで4輪ダブルウィッシュボーンサスと高剛性ボディにより、しなやかで落ち着きのある乗り心地を実現していた。

初代クラウンの特徴の一つであった観音開きのドアを再現している
初代クラウンの特徴の一つであった観音開きのドアを再現している

トヨタ オリジンの中古車情報はこちら!

 現在、オリジンの中古車の流通台数は約14台。価格帯は約180万~約480万円と非常に幅広い。ちなみに最高価格の中古車は走行距離1.6万kmのガレージ保管というモノだ。

 オリジンの中古車の平均価格の推移を見てみると、3カ月前の時点では約370万円だったが、流通台数の増加に伴い、現在は約302万円まで値落ちが進んでいる。これはこれまで高値安定が続いていたオリジンの相場が崩れつつあるのかもしれない。狙っている人はこのチャンスを見逃すな。

■大穴珍車6:トヨタ クラシック(1996年6月発売)

ベースモデルがピックアップトラックとは思えないほど、細かな部分まで手が加えられている
ベースモデルがピックアップトラックとは思えないほど、細かな部分まで手が加えられている

 そして最後に取り上げる珍車が、トヨタ クラシックだ。トヨタ市販車生産60周年記念車として、1996年に限定100台、800万円で販売された特別仕様車だ。

 トヨタAA型乗用車をモチーフとしたクルマで、ベースはピックアップトラックのハイラックスだった。搭載するエンジンは最高出力97psを発生する2L直列4気筒OHVで、4速ATが組み合わされる。

クラシカルなデザインと当時の各種装備を組み合わせた室内
クラシカルなデザインと当時の各種装備を組み合わせた室内

トヨタ クラシックの中古車情報はこちら!

 現在トヨタ クラシックの中古車の流通台数はわずか3台で、価格帯は約229万~約320万円となっている。中古車の平均価格の推移を見ると、3カ月前が約303万円で今月が約299万円とほぼ横這いで推移している。

 現在人気のSUVでもブームとなる前は様々な個性的なモデルが登場し、消えていった。ヒットモデルの陰には時代を先取りしすぎて短命に終わったモデルがあるのだ。今回取り上げた珍車たちは、それほど値が上がっていないので今のうちに買っておいたほういいだろう。

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