■価格帯別に見た特徴を解説/中古車価格250万~399万円
そして今現在の中古車価格帯ごとの「特徴」は、おおむね下記のとおりとなっている。
【車両価格250万円~400万円】
■探せる年式:1990~2006年式
■走行距離:約7万~約33万km
■探せるグレード:G320ロングが中心だが、G500Lや500GEも
■コンディション:それなり
決して激安ではないが、例えば筆者のようなド庶民でも「頑張ればなんとかなる」といったニュアンスなのがこのゾーン。
こちらの価格帯で狙えるGクラスは、2002年式前後の「中期型」といわれる世代が一応中心だが、それ以前の年式も多いため「一概に年式で区切ることはできない」というのが現状ではある。
中期型は、後期型のような「キラキラ感」のあるデザインではないが、内外装とも比較的モダンであるため、マニアはともかく一般人からは「立派で高いゲレンデヴァーゲン」に見られるかもしれない。
しかし中古車としてのコンディションは「値段なり」である場合が多いゆえ、過剰な期待というか幻想を抱くべきではない。内外装や機関などに「それなりの使用感」が濃厚に漂っているケースがほとんどなのだ。
選べるグレードはさまざまだが、中心となるのは3.2Lの自然吸気V6エンジンを搭載した「G320ロング」。こちらのエンジンはGクラスの巨体に対してはやや非力といえるため、決して「激遅」ではないのだが、そこそこのかったるさは感じてしまうグレードだ。
5Lの自然吸気V8エンジンを搭載したG500Lや500GE(限定車)であれば「かったるさ」は感じないが、5L系の本来の相場はもう少し上なので、この価格帯で探せる5Lモデルは、そのコンディションを慎重に見極めたうえで購入しないと、ドツボにハマることもあるだろう。
■中古車価格400万~600万円
【車両価格400万~600万円】
■探せる年式:1994~2014年式
■走行距離:約4万~約14万km
■探せるグレード:G320、G500ロング、G550ロング、G36 AMGショート/ロング、G55 AMGロングなど
■コンディション:玉石混交
先代Gクラスの中古車選びは、このあたりの価格帯からようやく本格的にスタートすると思っていい。コンディションは1台ごとに本当にさまざまなのだが、あくまで原則論としては「価格が高めのほうがモノはいい」という傾向はある。
中心となるのは2001年のマイナーチェンジで内装デザインが変更され、ATが電子制御の5速タイプとなった中期型だが、この価格帯からは2006年11月以降のディスチャージ式ヘッドランプとなった世代や、2012年8月以降のLEDデイライトなどが追加された世代を探すことも可能。
選択可能なグレードは3.2L自然吸気V6のG320ロングと5L自然吸気V8のG500ロングが中心ではあるものの、排気量が5.5Lに拡大された2009年3月以降のG550ロングも、530万円付近から探すことができる。
またこの価格帯からは、強力なエンジンとアグレッシブな外観を採用する「AMGモデル」も選択可能になる。
最高出力258psの自然吸気直6DOHCとなるG36 AMGのショートとロング、それに同353psの5.4L自然吸気V8を搭載した初期のG55 AMGロング、さらにはV8エンジンがスーパーチャージャー付きとなった2004年9月以降のG55 AMGロングも、この価格帯であれば普通に見つかるはずだ。
こちらのプライスゾーンでも中古車としてのコンディションは相変わらず玉石混交だが、丹念に探せば「けっこうキレイで、機関部分にも大きな問題はない個体」も見つかるはず。そういった物件と巡り会えたなら、傍目からは「1000万円級のクルマに乗ってるお金持ち」に見られることだろう。
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