テスラジャパンの中古車保証制度はどうなっているのか?
ではお次の疑問2、「中古車の保証制度はどうなっている?」に移ろう。
まずはテスラ ジャパン自体の保証について、「基本車両保証」と「バッテリーとドライブユニット保証」、そして「認定中古車保証」に分けて考えていく。
新車時の基本車両保証では、いずれのモデルも購入から4年または走行8万kmのどちらか早いほうまで、車両の基本部分が保証される。
8万km走っているテスラというのは少ないが、モデルSでは初度登録から4年以上が経過している個体もそこそこ多い。
しかしテスラに限らず車の基本部分というのはそう簡単に壊れるものでもないため、より重要なのは「バッテリーとドライブユニット保証」だろう。こちらについては、モデル別に下記のとおり設定されている。
●モデルSおよびモデルX/8年または24万km (いずれか早いほう)まで、最小でも70%のバッテリー容量を保証。
●モデル3スタンダードレンジ/8年または16万km (いずれか早いほう)まで、最小でも70%のバッテリー容量を保証。
●モデル3ロングレンジおよびパフォーマンス/8年または19.2万km (いずれか早いほう)まで、最小でも70%のバッテリー容量を保証。
そして「認定中古車保証」に関しては、基本的には新車の基本車両保証の残期間がそのまま適用される。基本車両保証が終了している場合には、1年間または2万km(いずれか早いほう)の「認定中古車保証」が適用され、バッテリーに関しても、新車時のバッテリーとドライブユニット保証の残期間が、そのまま認定中古車に適用される。
一般的な中古車店で購入した場合は?
以上はテスラ ジャパンの認定中古車についての保証だが、一般販売店でテスラの中古車を買った場合の保証はどうなるのか?
これについても、基本的にはテスラジャパンの保証が(認定中古車保証以外は)そのまま継承される。そのほかに、販売店独自のちょっとした保証が付帯しているケースもあるかもしれない。
それなりに充実した保証があることがわかったからには、次の疑問へと進もう。……ここがいちばん肝心なのだが、「中古テスラのバッテリーは大丈夫なのか?」という問題である。
これについての調査結果は「大丈夫!」ということになった。中古テスラのバッテリーが大丈夫であると判断した理由は以下のとおりである。
●理由1:メーカー保証が充実している。
前述したとおり、テスラ車のバッテリーは8年または(車種により)16万~24万kmまで「最小でも70%のバッテリー容量を保証する」となっている。
ということは8年落ちまでの中古テスラであれば、いや2年間ぐらい乗ることを考えれば「6年落ちまで」であれば、仮にバッテリーに大問題が生じても保証でなんとかなる、ということなのだ。
もちろんバッテリーの保証には年数だけでなく「走行距離のしばり」もあるわけだが、今現在、走行1万kmや3万km、最長でも6万kmか7万kmほどの中古テスラを、今後数年間で10万kmや20万kmも走らせるという人はほとんどいないはず。
仕事などでかなりの距離を走る人でも、「6万kmで買った中古テスラが、その後の2年間で12万kmを超えました」ぐらいの使い方がせいぜいだろう。それゆえ「まずはメーカー保証でどうにでもなる」と言えるのだ。
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