テスラの中古車購入に際しての不安点
必然的に注目したくなるのが「テスラの中古車」なわけだが、それを検討するにあたっても、いくつかの不安というか疑問はある。すなわち、
1:そもそもテスラの中古車って普通に売っているのか?
2:中古車の保証制度はどうなってるんだ?
3:中古テスラのバッテリーは大丈夫なのか?
4:もしもバッテリーを交換するとなると、大金がかかってしまうのでは?
という問題である。
これらは実際のところどうなのだろうか? つまりテスラの中古車というのは買っても大丈夫なものなのか、それとも「やめといたほうがいい」なのか?
さまざまな角度から調査してみることにしよう。
まずは疑問1の「そもそもテスラの中古車って普通に売っているのか?」ということについて。
これは、「さほど数が多いわけではないが、ごく普通に売られています」というのが答えになる。
2021年2月中旬現在、「テスラジャパンの認定中古車」と「一般販売店のテスラ中古車」の流通状況は、おおむね下記のとおりとなっている。
【認定中古車】
●モデルS/流通台数:5台|価格帯:約500万~約626万円|走行距離:1.4万~6.5万km
●モデルX/流通台数:1台|価格:約1100万円|走行距離:0.8万km
●モデル3/流通台数:3台|価格帯:約566万~約794万円|走行距離:0.4万~1.6万km
【一般中古車】
●ロードスター/流通台数:1台|価格:約600万円|走行距離:0.8万km
●モデルS/流通台数:40台|価格帯:約400万~約1200万円|走行距離:0.2万~7.6万km
●モデルX/流通台数:20台|価格帯:約760万~970円|走行距離:2.0万~7.0万km
●モデル3/流通台数:16台|価格帯:約500万~約750万円|走行距離:0.3万~3.0万km
要するに上記は「認定中古車はまだかなり少なめだが、一般販売店の中古車であればそこそこレベルで流通している」ということだ。
また個別の数字は記していないが走行距離も、6万kmや7万km走っているのはレアケースで、多くの中古車は走行1万km前後か、せいぜい3万km台である。
テスラジャパンの中古車保証制度はどうなっているのか?
ではお次の疑問2、「中古車の保証制度はどうなっている?」に移ろう。
まずはテスラ ジャパン自体の保証について、「基本車両保証」と「バッテリーとドライブユニット保証」、そして「認定中古車保証」に分けて考えていく。
新車時の基本車両保証では、いずれのモデルも購入から4年または走行8万kmのどちらか早いほうまで、車両の基本部分が保証される。
8万km走っているテスラというのは少ないが、モデルSでは初度登録から4年以上が経過している個体もそこそこ多い。
しかしテスラに限らず車の基本部分というのはそう簡単に壊れるものでもないため、より重要なのは「バッテリーとドライブユニット保証」だろう。こちらについては、モデル別に下記のとおり設定されている。
●モデルSおよびモデルX/8年または24万km (いずれか早いほう)まで、最小でも70%のバッテリー容量を保証。
●モデル3スタンダードレンジ/8年または16万km (いずれか早いほう)まで、最小でも70%のバッテリー容量を保証。
●モデル3ロングレンジおよびパフォーマンス/8年または19.2万km (いずれか早いほう)まで、最小でも70%のバッテリー容量を保証。
そして「認定中古車保証」に関しては、基本的には新車の基本車両保証の残期間がそのまま適用される。基本車両保証が終了している場合には、1年間または2万km(いずれか早いほう)の「認定中古車保証」が適用され、バッテリーに関しても、新車時のバッテリーとドライブユニット保証の残期間が、そのまま認定中古車に適用される。
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