86の中古車は「乗り出し200万円」が現状
現在、86の中古車の価格帯は約95万~約745万円。兄弟車のスバルBRZに比べて、14Rや14R-60、GRMNといったスペシャルモデルをたくさん世に出しているので、中古車の高価格帯はこういったモデルが占めている。
一方、100万円以下のプライスを付けているクルマは約5台。140万円以下は約109台と少なめ。しかし160万円まで拡げると約238台と倍増する。
そうなると、86の中古車の購入を考えたときに諸費用を含めた乗り出し価格は約200万円とすると探しやすいということになる。
予算200万円というと新車のスズキスイフトスポーツに手が届く価格。駆動方式の違いはあるが、現在のスイフトスポーツの人気を考えると、86の中古車がもう少し安く手に入るようにならないと若者が積極的に選ばないのではないかと思ってしまう。せめて乗り出し価格150~170万円で選び放題という具合になってもらいたい。
新型登場で86の中古車は値落ちするのか
AE86レビン/トレノのように後継車の駆動方式が変更されたり、S14シルビアのようなボディサイズの拡大、そしてR34スカイラインGT-Rのように後継車がまったく別のクルマに変わったということでなければ、一般的にモデルの世代交代であるフルモデルチェンジを行えば、先代モデルの中古車相場は下がるはずだ。
ただ、我々が若者だった1980年代後半~1990年代前半はAE86をはじめ、シビック、スターレット、ファミリアなど純スポーツカーではなくても、MT車を設定したスポーツモデルはたくさん存在していた。
しかし、現在MT車をラインアップしている新車といえば、スイフトスポーツ、ヤリス、N-ONE、アルトワークス、S660、コペンぐらいで、選択肢が非常に少ない。これは中古車でも同様で、MT車が豊富なモデルは少なめなのだ。
したがって初代86の中古車は新型が発表されても、残念ながら思うように値落ちが進まない可能性は高いと考えられる。この予想が外れて、100万円以下で購入できる中古の86が市場に増えることを期待したい。
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