国産ミニバンの中で、堂々とした存在感のあるスタイル、広い室内。そして豪華な装備で高い人気を誇るトヨタ アルファード。初代が2002年に登場し、2代目は2008~2015年まで発売、そして2015年に発売された3代目の現行型は、直近の2017年12月にマイナーチェンジで一新。日産 エルグランドの対抗馬として誕生した経緯を持ちながら、2018年3月には7250台を販売するなどライバルを寄せ付けないヒット車へと成長した。
“高級ミニバン”だけあって、その新車価格は335万4480~735万8040円と決して安くない。しかし、中古車となれば話は別。今、特に注目なのが予算100万円以下でも購入できるようになった先代アルファードだ。現在の相場や狙い目のモデルはどのようになっているのか? その攻略法を紹介しよう。
文:萩原文博/写真:編集部
中古アルファードは3月以降値落ち
2代目となる先代のアルファードは2008年に、まず2.4L、直4と3.5L、V6エンジンを搭載したガソリン車が登場。続いて、2011年のマイナーチェンジ時に2.4Lエンジン+モーターを組み合わせたハイブリッドと電気式4輪駆動システム「E-Four」を搭載したアルファードハイブリッドが追加された。
中古車市場では、先代アルファードの中古車はガソリン車が約1300台、ハイブリッド車が約240台流通している。
平均価格の推移を見てみると、ガソリン車は3カ月前の時点が216万円。3月の大需要期が終わった時点で207万円まで値落ちが進み、その後はほぼ横這いで推移。現在は205万円となっている。
一方のハイブリッド車は3カ月前の平均価格は300万円。こちらもガソリン車と同様に3月の需要期後に値落ちをしたものの、その後は横這いに転じて、現在は287万円と高水準を維持する。
価格帯はというと、ガソリン車は80万~429万円、ハイブリッド車が155.5万~535万円とかなりクロスオーバーしている。先代アルファードの中古車の概況がわかったところで、狙い目モデルを絞っていきたい。
グレードによる流通量と相場は?
日本国内だけでなく、東南アジアでも高い人気を誇るアルファード。国内と海外では人気グレードが異なっている。
日本国内ではスポーティな外観が特徴のエアロ系が人気で中古車相場も高くなっている。
一方の東南アジアでは本革シート、サンルーフ、両側パワースライドドアを装備したラグジュアリー系グレードが人気とわかれているのが特徴。
したがって、これまで国内市場でそれほど人気なかったラグジュアリー系グレードはどんどん輸出され、市場から姿を消しているのである。
先代アルファードに搭載されているパワートレインは、2.4Lガソリンと3.5Lガソリン。そしてハイブリッドの3タイプ。使用燃料は2.4Lとハイブリッドがレギュラーガソリン。3.5Lはハイオクとなる。
■アルファード特選中古車 ハイブリッドはH26年式でも100万円台!!
これはアルファードに限った話ではないが、ハイオク仕様の大排気量エンジンは購入後のランニングコストが高くなるので敬遠され、中古車は安くなる傾向という特徴があるのだ。
この点を踏まえて相場を見てみると、ガソリン車の人気グレード、エアロ系モデルで最も流通台数が多い「240S」は80万~305万円。同じエアログレードの最上級モデル「350S Cパッケージ」は98万~369万円となっている。
一方、標準モデルでは「240G」が80万~289.4万円。「350G Lパッケージ」が148.9万~318万円となる。
一方のハイブリッド車は「2.4SR」が209万~388万円。「2.4G」が155.5万~349.9万円。
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