■先代フィットの1.5RSのMTを狙え!
続いては、2020年にフルモデルチェンジを行ったホンダフィット。現行モデルはCVTのみとなっているが、先代モデルにはMT車も用意されていた。
3代目となる旧型フィットは2013年に登場した。独創的なセンタータンクレイアウトは継承しながらもプラットフォームは刷新。パワートレインもアース・ドリームス・テクノロジーを導入して新開発された。
MT車を設定しているのは、1.3L直列4気筒アトキンソン仕様のガソリンエンジンと1.5L直列4気筒直噴ガソリンエンジンで、1.3G F系には5速MT、1.5RSには6速MTが組み合わされていた。
また、2017年6月に行ったマイナーチェンジ以降の後期型上級グレードのRSには運転支援システムのホンダセンシングを搭載しているのが特徴だ。
先代フィットの中古車は現在約4300台流通しているが、そのうちMT車は約101台。その内約80%がRSで、約20%が1.3G F系となっている。
予算100万円以下で購入できる先代フィットのMT車は約29台で、この価格帯では、1.3G F系が中心となり、RSはわずか8台となっている。50万円以下で購入できるクルマもあるので、MT練習用としてオススメの1台だ。
■ハイブリッドのコンパクトスポーツ、CR-Zは50万円以下も多い
ホンダからコンパクトスポーツとしてもう1台ピックアップしたのはCR-Z。CR-Zは2007年2月に登場したハイブリッドコンパクトスポーツカーだ。全長約4.1mのワイド&ローのボディに2+2のインテリアを採用。
コンセプトはホンダのスポーツコンパクト、CR-Xをルーツとしているようにみえる。搭載されるパワートレインは1.5L直列4気筒SOHCエンジンにモーターを組み合わせたIMAと呼ばれるハイブリッドシステムで、2012年のマイナーチェンジで、ニッケル水素バッテリーからリチウムイオンバッテリーへ変更し、出力を向上している。
CR-Zは登場した2010年当時スポーツモデル、特に一グレードではなく専用ボディのモデルが絶滅寸前だった時代に登場したというインパクトがあった。
それに加え、スポーツモデルながらエコカー減税の対象になったことによるお買い得感の高さ(価格は上級グレードのαで6速MT、CVTともに249万8000円)により、2010年は月平均約2000台となる2万2372台という好調な販売を記録した。
しかし2011年以降は、この種のクルマは登場時に販売が集中するという傾向はあるにせよ2011年/6794台、2012年/5060台、2013年/3007台、2014年/1315台、2015年/732台、2016年/1059台と販売は一気に落ち込み、一代限りの絶版もやむを得ない状況だった。そして2017年1月にひっそりと消滅した……。
現在、CR-Zは約600台の中古車が流通しているが、そのうちMT車は約175台。100万円以下が約136台で、さらに50万円以下が約35台流通している。ハイブリッドスポーツのMT車というレアな存在だが、中古車はかなりリーズナブルとなっている。
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