■FK8シビックタイプRの前期型、後期型、リミテッドエディションはどんなクルマ?
それほど新型シビックタイプRの仕様への興味は尽きない。ニューモデルが2022年に登場するということで、「最後のシビックタイプR」になりそこねたFK8型シビックタイプR。ファイナルバージョンという称号はなくなったが、現在の中古車相場はどのような状況となっているのか調べてみた。
2021年7月に生産終了したFK8型シビックタイプRは2017年7月に登場。これまでのシビックタイプRはベースとなるシビックの走行性能に磨きを掛けたエボリューションモデルだった。
しかし、FK8型シビックタイプRは開発当初よりタイプRを見据えて、プラットフォームを新開発。ねじり剛性の向上をはじめ、ボディの軽量化、低重心化、トレッドの拡大など優れた走行安定性が追求されている。
さらに、圧倒的なスタビリティを実現するためリアにマルチリンク式サスペンションを採用。さらに、アダプティブダンパーシステムなどの制御進化によって運動性能を大幅に向上させているのが特徴。
搭載するパワートレインは、限定発売された先代タイプRからさらに進化したシビックタイプR専用のK20C型2L直列4気筒VTECターボエンジン。最高出力320ps、最大トルク400Nmを発生する。
組み合わされるトランスミッションは、減速操作に合わせてエンジン回転素が自動で調整されるレブマチックシステムを搭載した6速MTで、駆動方式は2WD(FF)だ。
そして2020年10月にマイナーチェンジを実施。サーキット性能の進化、ダイレクト感の進化、ドライビング空間の進化という3つのポイントを中心に改良が行われた。
まずサーキットの進化として、フロントグリルの開口面積を従来のモデルから拡大。冷却性能の向上と、フロントバンパーエアスポイラーの形状変更などによりダウンフォースレベルを向上させている。
さらに、2ピースフローティングディスクブレーキを採用することで、サーキット走行時のブレーキフィールを向上。これにより、安定したブレーキフィールを実現するとともに、バネ下の重量低減を実現した。
ダイレクト感の進化では、アダプティブダンパーシステム制御や、サスペンションブッシュ・ボールジョイントなどのきめ細やかなサスペンションのアップデートを行い、ドライビング空間の進化では、ステアリングの表皮にアルカンターラを採用し、握りの質感とフィット感を向上させ、車両の挙動をよりダイレクトに感じられるように変更されている。
また200台限定でシビックタイプRリミテッドエディションを設定。専用ボディカラーのサンライトイエローIIをはじめ、BBS社製鍛造アルミホイールを採用し、バネ下重量の軽量化を施した。
同時にハイグリップタイヤのミシュランパイロットスポーツCup2を装着し、アダプティブダンパーシステムとEPS(電動パワーステアリング)を専用セッティングとしている。
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