平均世帯年収552万円でも頑張ればこれが買える…大満足な中古ミニバン3選

最上級の豪華さを手頃な価格で味わえるエルグランド

エルグランドのフロントスタイル
エルグランドのフロントスタイル

 最後に取り上げるのは、2010年8月に登場した現行型日産エルグランド。現行型エルグランドは、日産の最高級ミニバン用として最適にチューニングを施した低重心の新プラットフォームを採用し、乗用車のような安定感のある乗り心地と大人7人がゆったりと座れる快適性を両立したのが特徴だ。

 搭載するエンジンは、最高出力280psを発生する3.5L V型6気筒エンジンと最高出力170psを発生する2.5L 直列4気筒エンジンの2種類。組み合わされるトランスミッションは、エクストロニックCVT-M6を採用。ドライバーのアクセル制御や運転状況、走行環境を検知しながら最適な変速制御を行うアダプティブシフトコントロールを採用し、すぐれた走行性能と燃費性能を両立している。

 駆動方式が従来のFRから前輪駆動のFFに変更。さらにフロント/リアサスペンションともに、アルミ製リンクを採用し、バネ下荷重を軽量化。リアには優れた操縦安定性と乗り心地を実現するマルチリンクサスペンションを採用しているのがポイントだ。

 快適装備として、助手席シートと2列目シートの3席で同時に使えるトリプルオットマンを採用。シート一体型の大型オットマンとシートクッション全体で身体を支持することで体圧を分散し、長時間ドライブ時の快適性を向上している。

 特に7人乗りの2列目シートには、クッション一体型オットマン、シートバック中折れ機能、3層構造パッドを同時採用したコンフォタブルキャプテンシートを採用。人間工学的に優れたこれらの機能により、乗員の血流を妨げず、長時間ドライブ時の快適性が持続。なお、トリプルオットマンと中折れ機能付2列目シートの同時採用となっている。

 エルグランドも長いモデルライフで改良が加えられている。2012年11月の一部改良では、「踏み間違い衝突防止アシスト(駐車枠検知機能付)」を採用した。

 この機能は、本技術はアラウンドビューモニターの4台のカメラと超音波ソナーを使い、駐車操作などの低速走行時、運転者がブレーキと間違えてアクセルを踏みこんでしまった場合などに、クルマが誤操作を検知して、壁などに衝突する事故のリスクを軽減してくれる。

 2014年1月に現行型エルグランドはビッグマイナーチェンジを行い、内外装を変更。外観は250XGを除く全グレードで、ヘッドランプ、フロントグリル、フロントバンパーのデザインを一新。フロントグリルは大型化し、全周をクロームメッキで囲むことで押し出し感と高級感を高めた。

 インテリアは、ハイウェイスター プレミアムに、カラードクロームを配した深みのある専用グラデーションブラックメープルフィニッシャーを採用。さらに、手の込んだアンバーアクセントスペシャルステッチを施したダイヤ型キルティングのブラックメタリックレザー(本革)と組み合わせ、特別感と高級感を演出する「グランドブラックインテリア」として新設定している。

 最大のポイントはラゲッジスペースで、3列目シートに前方向240mmのスライド機能を追加。これにより3列目シートに人が座っていても後部ラゲッジ長を拡大することを可能とし、使い勝手を向上させている。

 2018年2月にエルグランドは一部改良を行い、先進安全装備を全グレードに充実させた。「LDW(車線逸脱警報)」や「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」、「進入禁止標識検知」のほか、緊急時のブレーキをアシストする「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」、先行車や対向車のライトや周囲の明るさを検知し、ヘッドライトを自動的に上向きと下向きに切り替える「ハイビームアシスト」を標準装備している。

 また、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる衝突の防止を支援する「踏み間違い衝突防止アシスト」については、前方の歩行者に対しても察知し作動するように、機能向上を図っている。

 さらに、高速道路などでの長距離ドライブ時にドライバーの運転負荷を低減する「インテリジェントクルーズコントロール」を「250XG」グレード以外に標準装備とした。

 2020年10月、現行型エルグランドは2度目のマイナーチェンジを行い、内外装を変更。さらに安全装備も全方向から運転をサポートする360° セーフティアシストを全車標準装備するなど充実させている。

 現在、現行型エルグランドの中古車は約1,260台流通していて、そのうち約700台が200万円以内で手が届く。大きく内外装が変わった上、ラゲッジルームの利便性が向上した2014年式以降でも約172台流通しているので、このモデルを積極的に狙いたい。

 本命はレギュラーガソリン仕様の2.5L車だが、敬遠されがちな大排気量、ハイオク仕様の3.5L車ならば、快適装備が充実した上級グレードが手に入ることも。極上の移動空間を手に入れたい!というのであれば、3.5L車が狙い目だ。

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