新型アルファード/ヴェルファイアの購入は熾烈な争奪戦となり、次回予約は1年先。いっぽう「値段が高すぎる」という声もあり、予算的にあきらめたユーザーもいるらしい。ならば圧倒的な人気を誇った先代30系の中古車を買うのはありなのか? コンディション別に、中古車市場をチェックしてみた!
文/萩原文博、写真/トヨタ、ベストカーWeb編集部
■価格は大幅アップ。予約したくても次回は1年先
2023年6月21日、国産Lサイズミニバンの売れ筋モデルである、トヨタ アルファード/ヴェルファイアがフルモデルチェンジを行い4代目モデルへと進化した。
新型のアルファード/ヴェルファイアは事前予約を行っていないため、発表直後から注文を開始。翌22日で、2024年8月までの納車分がほぼ完売したと言われている。
新型アルファード/ヴェルファイアの登場で、驚いたことがいくつかある。まずは旧型の末期では、ゴールデンアイズII&IIIに集約され、新型では廃止されると噂されていたヴェルファイアを設定したこと。外観だけでなく、搭載するパワートレインやシャシーなども異なり、差別化が計られた。
しかし最も驚いたのが車両本体価格だ。旧型アルファード/ヴェルファイアが最後に行った2021年4月の一部改良時の車両本体価格は、アルファードが359万7000円~775万2000円。そしてヴェルファイアは424万円~508万8400円だった。
新型アルファードは2.5L直列4気筒ガソリンエンジンと2.5Lエンジンのハイブリッドシステムを搭載したZグレードと、同ハイブリッドを搭載したエグゼクティブラウンジの3グレードを用意。それぞれ駆動方式は2WDと4WDを設定し、車両本体価格は540万円~872万円となっている。
いっぽうの新型ヴェルファイアは、2.4Lターボエンジンと2.5Lハイブリッドを搭載したZプレミアと、同ハイブリッドのエグゼクティブラウンジという3グレードを用意。それぞれ2WDと4WDの駆動方式を設定し、655万~892万円と、アルファードより高い価格設定となっているのが特徴だ。
今後、PHEV(プラグインハイブリッド)が追加されることがアナウンスされているが、同時に8人乗りや廉価グレードも設定される可能性もある。
しかし現状ではアルファードは先代よりエントリーグレードで約180万円、ヴェルファイアは約231万円アップと、従来モデル以上に手が届かない高額車となっているのだ。
月販の生産台数は1カ月当たり8,500台で、その内アルファードが約70%、ヴェルファイアが約30%となっている。
しかし、販売店の知り合いに聞いたところ、その販社ではヴェルファイアの割り当てがなく、アルファードのみだったとのこと。スポーティさを追求したヴェルファイアは、アルファード以上に入手困難なクルマとなっているようだ。
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