まだ肌寒さが残るものの、日中はぽかぽかとした陽射しが心地よいこの季節。特に昼過ぎにクルマを運転すると、暖かな日差しと食後の満足感が相まって、つい眠気に襲われてしまう、というドライバーは少なくないでしょう。
ただ、眠気は事前に防ぐのが難しく、眠気を解消しようにも、運転中であるためにできることも少ないなど、完全な対策が難しいところ。運転中の急な眠気に対処する具体的な方法をいくつか考えてみましょう。
文:yuko/アイキャッチ画像:Adobe Stock_doucefleur/写真:Adobe Stock、写真AC
【画像ギャラリー】眠い…運転中の急な眠気に対処する具体的な方法5選(10枚)画像ギャラリー眠くなったら仮眠を取る!! がもっとも安全で効果的
急な眠気の対処法をご紹介するまえに、あたりまえのことではありますが、クルマは、睡眠不足で眠い状態や、過度に疲れているときなど、正常な運転ができないおそれがある状態で運転してはいけません。道路交通法第66条にも「何人も、前条第一項(酒気を帯びて運転してはならない)に規定する場合のほか、過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない。」と規定されています。
また、特に昼食後の時間帯は、人間の生体リズムも関連して眠くなりがちなので、昼食後にすぐ運転をする際には、満腹にならないようにするほか、血糖値が急上昇してしまうメニューを避けるなど、工夫が必要。
それでも、運転中にぼんやりとしはじめたら、パーキングエリア等に駆け込み、20分未満の仮眠を取りましょう。運転中の眠気に対しては、仮眠を取ることがもっとも安全で効果的です。仮眠は長くなると寝起きが悪くなり、睡眠リズムの乱れを引き起こすため、あくまでも仮眠にとどめること。仮眠後は、一度クルマの外にでて身体を動かすなど、しっかりと目を覚ましてから、運転を開始するようにしてください。また仮眠の後に効果が出るカフェインを、仮眠の直前にとっておくことも効果的です。
急な眠気に対処する方法5選
そうはいってもどうしても先を急がなければならない、といった場合には、以下で紹介する眠気解消法をいくつか組み合わせて実践してみましょう。
・噛みごたえのあるおやつを食べる
顎をよく動かすガムや、スッキリした清涼感が味わえるタブレットを食べると、眠気を覚ますことができます。片手でつまんで食べられるスナック菓子やスルメ、種つき干し梅などを選ぶのもおすすめ。顎だけでなく手も動かすことで、眠気を吹き飛ばしやすくなるほか、おやつを食べることで適度に糖分を補給できるため、脳が活性化して、眠気を飛ばすことができます。ただし、お腹いっぱいにならないよう気をつけましょう。
・身体を急激に冷やす
走行中に窓を開ける、冷房を最低温度で強めに効かせる、冷えピタなどの冷却シートを身体に貼る、冷えた飲み物の容器を首元に付ける、氷を口に頬張る(舌の神経はとくに敏感)、メントールの強いボディタオルで身体を拭くなど、身体を急激に冷やすとシャキッと目が覚めます。ポイントは、一気に冷やすこと。休憩時に冷水で顔を洗うのも効果的です。メントール入りの目薬も(ちょっと前のテレビCMのように)清涼感は抜群。仮眠するほどの時間がない場合でも、パーキングエリアでこれらをいくつか実践すると、かなりシャキッとします。
・大声で歌う
ラジオから聞こえる曲に合わせて歌うほか、アカペラで好きな曲を歌ってみるのもおすすめです。ポイントは、できるだけ口を大きく開けて大声で歌うこと。顎や頬の筋肉を動かすことで、脳に刺激が伝わり、眠気を飛ばすことができます。また、唇をブルブルと震わせるのもよいそう。振動が顔や脳に伝わって脳が覚醒します。
・息を止める
また、逆に息を止めることでも眠気解消ができます。10秒程度ではなくもっと長く、限界近くまで止めたうえで、深呼吸をします。脳に酸素を一気に送りこむことで頭がスッキリとするので、同乗者がいるなど、歌うのが憚られる場合に試してみてください。
・眠気防止のツボを刺激する
「百会(ひゃくえ)」と呼ばれる頭のてっぺんにあるツボは、片手でも刺激しやすいため、運転中の眠気覚ましにお薦めのツボ。頭の上で両耳を結んだ線と、鼻から上に通る線が交わるところにありますが、正確な場所が分かない場合は、頭頂部の中心と思われるところを、指の腹で探ってみてください。100円ショップで、ツボ押しの器具を手に入れておくと、力を入れやすくなるため、効果的に刺激をすることができるでしょう。
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