ランボルギーニレヴエルトは1000馬力超え!? V12エンジン搭載のフラッグシップモデル! これぞスーパーカーな実力とは

ランボルギーニレヴエルトは1000馬力超え!? V12エンジン搭載のフラッグシップモデル! これぞスーパーカーな実力とは

 2023年に60周年を迎えたランボルギーニが送り出した最新トップモデル・レヴエルト。ミウラから継承される12気筒搭載のフラッグシップを首都高速&公道で、おなじみチャレンジャー武井氏がインプレッション!!

※本稿は2025年3月のものです
文:チャレンジャー武井/写真:小林邦寿
初出:『ベストカー』2025年4月10日号

ランボルギーニ レヴエルト。誰が見ても「ランボルギーニ」でありながら、新しさを強く感じさせるデザインは見事のひとこと
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ランボルギーニ60周年を祝うかのような会心の一台

ランボルギーニ レヴエルト。誰が見ても「ランボルギーニ」でありながら、新しさを強く感じさせるデザインは見事のひとこと
ランボルギーニ レヴエルト。誰が見ても「ランボルギーニ」でありながら、新しさを強く感じさせるデザインは見事のひとこと

 ランボルギーニが誕生して60年。その歴史は1963年のトリノ・ショーで発表された初の市販車「350GTV」から始まった。

 そして2023年3月30日、60周年を祝うかのように、新たな12気筒フラッグシップモデル「レヴエルト」を発表。

 新世代フラッグシップに進化したスペックを与えるには充分な時間が必要だったが、アヴェンタドールを超えるべく開発されたニュージェネレーションモデルは、60周年にふさわしい存在となった。

圧倒的なパフォーマンスと最新テクノロジー

ランボルギーニを取り上げるなら、この写真がないとファンは納得しない!? もちろんスイングアップドアも健在
ランボルギーニを取り上げるなら、この写真がないとファンは納得しない!? もちろんスイングアップドアも健在

 レヴエルトは、ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド(HPEV:ハイパフォーマンスEV)を採用。3基のモーターを搭載し、システム最高出力は1015hpに到達。ランボルギーニも1000馬力の大台を超える市販車を繰り出してきた。

 さらに、ランボルギーニとして初めて先進運転支援システム(ADAS)を搭載しているのも新しいポイントだ。

 カウンタックから続くスイングアップドアも健在。その翼を広げ、コックピットに身を預けると、カーボンとレザーの組み合わせが高級感と戦闘機のような精緻さを演出する。車幅は大きいが視界は意外に良好で、ガラスエリアの広さが安心感をもたらす。

 気を付けたいのは段差だ。車高が低いため、歩道を越えて車道に出る際などはフロントバンパー下部をこすらないよう注意が必要。ただし、フロントリフターが標準装備されている。一般道では頻繁に活用することになるだろう。過去にシャコタンを愛車としていた者なら問題なく扱えるはずだ。

新世代の快適性とEVモード

今回ももちろんチャレンジャー武井氏が試乗。「ランボルギーニに乗ると背中と腰が痛くなる」とチャ武氏。シートとの相性がよろしくないようだ
今回ももちろんチャレンジャー武井氏が試乗。「ランボルギーニに乗ると背中と腰が痛くなる」とチャ武氏。シートとの相性がよろしくないようだ

 シートはフル電動調整式で、座面や背もたれの角度を細かく調整可能。フルバケットシートほどの締め付け感はなく、多くのドライバーが快適に座れる設計だ。

 座面は硬めでホールド性も高いが、個人的にはランボルギーニのシートとの相性が悪く、短距離でも背中と腰が痛くなる。背もたれの形状が体形に合わないのだろう。

 赤いカバーで覆われたスターターを開け、ブレーキを踏みボタンを押すと、エンジンが始動……すると思いきや、静寂が訪れる。爆音を覚悟していたのに、期待は裏切られた。デフォルトの起動モードはEVモードで、まるでプリウスのよう。しかし、メーターパネルを見ると、いつでもドライブできる状態だ。

 ステアリングのダイヤルで走行モードを選択すれば、エンジンを始動させることも可能なのだが、EVモードは早朝の住宅街などで重宝するだろう。

 しかも、レヴエルトのEVモードは優秀で、バッテリーの残量次第では約10km以上走行可能。しかも100km/h以上の速度で走ることもできる。搭載されるリチウムイオンバッテリーはエンジンでも充電でき、わずか6分で充電は完了する。もちろん走行中の充電も可能で、実用性は高い。

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