モデューロの「しなる」ホイールは同乗者を笑顔にする!? 読者とモビリティリゾートもてぎで試してみたら衝撃の結果だった!!!

モデューロの「しなる」ホイールは同乗者を笑顔にする!? 読者とモビリティリゾートもてぎで試してみたら衝撃の結果だった!!!

 プレミアムな体験は、人の心を豊かにする。秋分の日、ホンダアクセスが誇るアクセサリーブランド「モデューロ」とベストカーが共催したイベントも、そんなプレミアムな体験だった。選ばれし8組のお客様を、土屋圭市さんやスーパーGTドライバーが出迎え、モデューロ入魂の「しなる」ホイールを存分に味わってもらう。えー! そもそもクルマのホイールって柔らかくていいの??

文:ベストカーWeb編集部/写真:池之平昌信、ホンダアクセス

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少数のお客様を濃厚なホストがお出迎え!?

今回のイベントは体験深度を深めるため参加者を少数に限った
今回のイベントは体験深度を深めるため参加者を少数に限った

 モデューロとベストカーは、過去にもさまざまなイベントを催してきたが、今回の企画はやや趣向が違う。お招きするお客様をあえて少数に絞り、モデューロのプロダクトの魅力をたっぷりと味わってもらおうという内容だ。

 当日の9月23日、モビリティリゾートもてぎに集まったのは、大勢の応募者から選ばれた8組のお客様。いずれもクルマをもっと楽しみたいというこだわり派の方々ばかりだ。

 もちろん「お客様が少数だから内容もあっさり」なんてことはない。お迎えするホストはむしろ濃厚すぎるほど。モデューロ開発陣はもちろんのこと、モデューロ開発アドバイザーの土屋圭市さん、ホンダ純正アクセサリーアンバサダーでありスーパーGTドライバーの大津弘樹選手、同じくスーパーGTで「Modulo Nakajima Racing」64号車を駆る伊沢拓也選手と大草りき選手という豪華な陣容だ。

ホイールは剛性が高けりゃいいってもんじゃない!?

2015年、S660用に開発されたホイール「MR-01R」。「しなる」ホイールはここから始まった
2015年、S660用に開発されたホイール「MR-01R」。「しなる」ホイールはここから始まった

 いきなりだが、自動車のホイールに求められることって何だろう。たいていのクルマ好きは「軽さ」や「剛性」をあげるはず。特に剛性については「絶対たわまない剛体」が理想と考えるだろう。

 これに異を唱えたのがモデューロだ。きっかけは2015年、ホンダS660用に開発した「MR-R01」というホイール。この製品はあえて、「しなる」特性を備えていた点が画期的だった。リム部をしなやかにたわませて、タイヤの面圧やグリップをより引き出そうという意図が込められていたのだ。

「しなる」ホイールはスポーク外縁とリム部分を意図的にたわむ設計とし、ムチがしなるような効果を生む
「しなる」ホイールはスポーク外縁とリム部分を意図的にたわむ設計とし、ムチがしなるような効果を生む

 この発想には、ジャーナリストやクルマ好きも衝撃を受けたのだが、さらにモデューロは2024年、2代目ヴェゼル用ホイール「MS-050」を発表した。切削加工にグリントブラック加工を施した個性的なデザインもさることながら、なにより「しなる理論」をヴェゼルに最適化させた点が興味深い。

 実は今回のイベントの主題は、この「しなるホイール」を実際に体験いただき、ホイールの奥深さを知っていただこうというもの。その理解を助けるために、開発陣やスーパーGTドライバー(GT500マシンのシビックTYPE R 64号車はモデューロ製ホイールを履いている!)、そしてベストカーWebがお手伝いしちゃおうという趣向だ。

最初は発注先にすら飽きれられた!?

「モデューロの技術は10人中7~8人が体感できなければ製品化しない。埋もれていったアイデアもたくさんある」と語るモデューロ開発アドバイザーの土屋圭市さん
「モデューロの技術は10人中7~8人が体感できなければ製品化しない。埋もれていったアイデアもたくさんある」と語るモデューロ開発アドバイザーの土屋圭市さん

 午前10時、1994年にホイール開発から始まったモデューロの歴史に関するプレゼンで、イベントの幕が開いた。続いてはホストによるトークショー。土屋さん、大津さん、伊沢さん、大草さんにホンダアクセス開発部チーフエンジニア、清松邦人さんが加わり、ベストカーWeb編集長塩川雅人の司会で話が進む。

 しなるホイールの開発は苦労の連続だったようで、最初は試作品の発注先にすら意図を理解してもらえなかったという。

「ホイールをしならせるという発想は当初理解されなかった」と語るホンダアクセス開発部チーフエンジニアの清松邦人さん。右は大草りき選手
「ホイールをしならせるという発想は当初理解されなかった」と語るホンダアクセス開発部チーフエンジニアの清松邦人さん。右は大草りき選手

 開発部の清松さんは「(効果が)数値に出ないので、土屋さんにも見せる資料がなくて困った」とのことだが、当所「なにバカなこと言ってんだ」と感じた土屋さん自身も、テストを重ねるうちに「車体のしなりに合った周波数でホイールをしならせる」という発想に可能性を感じていったようだ。

 いっぽう爆笑を誘ったのが、ヴェゼル用MS-050を一足先に体験した伊沢さんと大草さん。

 伊沢さんは「(YouTubeの紹介動画で)最初、ホントか?と怪しむアクションをとってしまった自分が悔しい」とコメント。大草さんは「いや、でもホントに転がり出した瞬間に『あれっ?』って思ったんですよ」と「疑惑を否定」していた。

これがヴェゼルの特性に合わせて開発された「しなる」ホイールMS-050。18インチで価格は1本5万1238円(税込)
これがヴェゼルの特性に合わせて開発された「しなる」ホイールMS-050。18インチで価格は1本5万1238円(税込)

 ホンダ純正アクセサリーアンバサダーの大津さんもその動画にも登場するが、「運転の仕方は同じなのに、(モデューロのホイールだと)車速が上がるし、曲がるようになる。そこをぜひ体験してください」と、ホイールの出来栄えに自信ありという様子だった。

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