東京オートサロン2026のダイハツブースに鎮座する「K-OPEN(コペン)ランニングプロト(通称FRコペン)」。ジャパンモビリティショー2025にも展示されてたよなと思ったら大間違いだった。なんとエンジン搭載位置から搭載角度、ホイールベースまで変更され、衝撃的な進化を遂げていたのだ。これで軽FRコペンの基本骨格は完成か!?
文と写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】開発陣の執念がこもったFRコペンを見て!(8枚)画像ギャラリーエンジンはさらに低く、奥へ!
早速、コペンの東京オートサロン2026バージョンの詳細をチェックしてみよう。エンジンルームを覗いて驚くのは、エンジンが低く、奥のほうに搭載されていてスッカスカだということ。エンジンはステアリングギアボックスよりも完全にバルクヘッド側(車体中心寄り)へ押し込まれ、完璧なフロントミッドシップを実現している。
それだけじゃない。エンジンの搭載角度も違うのだ。FRコペンは重心を下げるために3気筒ターボエンジンを67度まで傾けて搭載していたのだが、ジャパンモビリティショー2025の会場で「プラグ交換がしにくいのでは」「タービンを社外品に交換しにくい」といった声が寄せられたのだそうだ。
そこでダイハツは、エンジンを40度まで「起こす」ことにした。とはいえただ起こしただけでは重心が高くなってしまう。そこでどうしたか。それまでエンジン下部にあった触媒を、エンジンが起きたことによってできた横の空間にずらし、搭載位置を下げたのだという。恐るべきこだわり!
エンジンの搭載位置がプロポーション全体にも影響
低いエンジン搭載位置は、FRコペン全体のパッケージングにも大きな意味を持つ。エンジンが低ければボンネットが低くでき、ダッシュボードも低くできる。さらにAピラーも寝かせられるのだが、オープントップを持つコペンでAピラーを寝かせられると、屋根のてっぺん部分、つまり格納式トップのサイズが小さくできるのだ。
それがどんな意味を持つか。実は今回のFRコペンはリアサスペンションを一新している。従来のリジッドアクスルが独立懸架のストラットへと変更されており、リアのラゲッジスペースにはストラットタワーが出っ張っているのだ。もうお分かりだと思うが、格納式トップが小型できれば、このストラットタワーがあっても、ルーフを畳んで格納できるのである。
現行コペンのボディを使う今回のランニングプロトは、後輪のホイールハウスを覗くと、リアタイヤが前よりについているのが分かる。ホイールハウス後方にすき間があるのだ。
とはいえ車両全体でみると前タイヤがそれ以上に前進しており、ホイールベースは55m拡大。全長としては軽規格を130mmオーバーしているというが、その後輪ホイールハウスのすき間を削ることで短縮は可能だという。
開発陣の渾身のこだわり、フットレストに注目!
FRコペンのドアを開けて運転席を覗いてみた。開発陣が苦心したというのが足元のペダル回り。なんと立派なフットレストが備わっているのだ。
ただでさえスペースが限られる軽自動車にフットレストを設けるには、足元にできるトランスミッションのでっぱりを極限まで小さくする必要があるが、FRコペンは見事にそれをクリアしていた。実際に運転席にも座ってみたのだが、ペダル配置には一切違和感がなかった。
トランスミッションの話はまだある。ダイハツはMTに加えてCVTも搭載したいようなのだが、CVTのミッション容積はMTよりわずかに大きい。そこでどうしたかというと、キャビン全体のフロア高さをわずかに上げ、ミッションの出っ張りを下方に押し込むことで対応したのだという。
フロア高アップは他の効果も生んでいる。低いシートに高めのフロア高を組み合わせると、足を前に投げ出す運転姿勢となり、視線がより遠くを見るようになる。FRコペンは理想的な視界確保も期待できるスポーツカーといえそうだ。











コメント
コメントの使い方