メルセデスベンツが日本での販売好調が続いていて強さを見せている。メルセデスベンツと言えば高級車メーカーとしてのイメージが強く、決して安いクルマではないが、なぜここまで強さを発揮しているのか。
今や日本メーカーにも驚異の存在となっているメルセデスベンツの強さについて考察していく。
【画像ギャラリー】2020年7~8月に日本で販売開始!! メルセデスベンツ久々のブランニューカーのGLB
日本で5年連続輸入車ナンバーワン
メルセデスベンツの日本での販売が好調をキープしている。JAIA(日本自動車輸入組合)発表のデータによれば、2019年度(2019年4月~2020年3月)の乗用車の販売台数は6万4539台となっていて5期連続で輸入車ベストセラーに君臨している。
特筆すべきは輸入車におけるシェアで、22.2%となり、これは2019年度に販売された輸入乗用車の5台に1台以上はメルセデスベンツということになる。
2位VWが4万5537台(シェア:15.66%)、3位BMWが4万4231台(同:15.21台)、4位アウディが2万5191台(同:8.66%)であることを考えると2位VW以下に大きな差をつけていることがわかる。
モデル別にみると1位MINI、2位ゴルフ、3位Cクラスと続いているが、MINIはすべてのモデルの合計なので、実質的1位はゴルフということになる。
メルセデスベンツが強いのは、安くはないCクラスが堂々の3位に入っていること。また昔ながらのEクラス、Sクラスもライバルにことごとく勝っているのも強みだ。
実はメルセデスベンツが好調なのは日本だけでなく、世界的な傾向で、2019年の世界販売台数は9年連続で年間販売の記録更新となる245万6343台で、そのうちメルセデスベンツブランドが233万9562台を販売している。
驚異的な車種ラインナップ数
メルセデスベンツで驚かされるのはそのラインナップ数の多さで、日本で販売されているモデルは33車種となっている。
日本では日産、ホンダを凌駕し、トヨタの42車種に迫る勢いだ。トップのトヨタもOEM、兄弟車を含めての車種数だから、輸入車のメルセデスベンツのラインナップが充実しているかは明らかだ。
さらにメルセデスベンツはハイパフォーマンスモデルのAMGを58モデルに設定しているのも凄いことだ。トヨタはGRを11モデルに設定しているから合計すると、メルセデスベンツがトヨタをも凌駕することになる。
そのトヨタも2020年5月以降に車種整理をすることを明言している。それに対しメルセデスがまだまだランナップを増強する可能性は高い。
そして特筆すべきは、日本導入のタイミングだ。かつては1年遅れなどが当たり前だったが、現在はどんどん短くなり、そのタイムラグがなくなってきている。これにより、日本のユーザーがニューカーをホットなうちに手にできるようになったのは大きいと思う。
日本メーカーが海外で先行発売し、そのモデルの日本導入が数年遅れるケースが出ているのとは対照的だ。これはメルセデスベンツ日本の頑張りもあるが、日本マーケットが重要視されていることを示している。
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