太田格之進の開幕連勝で幕を開けた2026年のスーパーフォーミュラだが、見どころはそこだけじゃない! トヨタ勢の復調や昨年王者岩佐歩夢、新人野村勇斗、そしてダンディライアン・無限・トムスの3強に食い込み始めたナカジマレーシングの存在感に加え、“日本製フォーミュラマシン”の動きまで見えてきて、この先の流れがかなり面白くなりそうだ!
文:段純恵/写真:SPJ-JS
【画像ギャラリー】ダンディライアン、無限、セルモがもてぎを疾走! 現行SF23もカッコいいけど……いつか「国産マシン」が走る姿が見たい!(17枚)画像ギャラリー昨年のくやしさをバネに絶好調の格之進!
全日本スーパーフォーミュラ選手権開幕戦は、名誉総裁の瑶子女王殿下ご臨席のもとモビリティリゾートもてぎで行われ、雨の第1戦、ドライの第2戦ともワンチャンスをモノにしトップに立った太田格之進(ダンディライアン)が慎重な走りでポジションを守り切り、開幕2連勝を飾った。
と書くと太田の活躍だけが目立った印象を受けるかもしれないが、そんなことはない。
昨季王者で第1戦PPの岩佐歩夢(無限)は相変わらず速いし、第2戦の決勝前半でトップを走った大湯都史樹(セルモ)や2位表彰台に上がった同僚の阪口晴南、そしてチーム創設初の表彰台をもたらした福住仁嶺(ルーキーレーシング)らのトヨタ勢が、肌寒さの残る春先のもてぎでホンダ勢を凌ぐタイムを叩き出したのはとても興味深かった。
国内外から集まった新人5名に目を向けると、初戦の予選4番手、決勝7位に入賞した野村勇斗(B-MAX)の走りが目を引いた。野村と共に昨季フォーミュラ・ライツを制してステップアップしたチームスタッフもSFルーキーであることを考えれば、この結果は高い評価に値する。4月25~26日にオートポリスで開催される第3戦がどういう戦いになるのか、とても興味深い。
F1に次ぐレベルだがあともう一声ほしい
SFはF1に次ぐ世界レベルの速さを持ち、ワンメイクシャシーとタイヤが使用されているため、ドライバーの技術や戦略が勝敗を分けるハイレベルな『イコールコンディション』のシリーズと謳っている。概ねその通りだがエンジンにホンダとトヨタがあるのは周知の通りで、季節やコースによって両者の違いがタイム差に現れるという話を度々耳にする。
長年モータースポーツの取材を通して実感しているのだが、他より一歩抜きん出たドライバーというのは、マシンが決まってなかろうが馬力が足りなかろうが、80%のマシンでも100%やそれ以上の走りを見せる選手のことだ。
ライバルとのタイム差の理由を道具に求める考えを否定するわけではないが、5や10の馬力の差がこのタイム差のすべてになるのか? とツッコミたくもなる。
F1直下のFIAフォーミュラ2選手権は車体もエンジンもタイヤもワンメイクのシリーズだが、いっそSFも道具をすべてワンメイクにすれば、ドライバーやチームの力量がいまよりもっと発揮され、『Human Sports』としてレースがもっと面白くなるのではないか、ついでに車体も日本製になれば、自動車に関係する国内の産業に良い影響を及ぼすのではないか、という想像も湧いてくる。





















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