太田格之進が開幕連勝! イマ、最高におもしろいスーパーフォーミュラだからこそ……世界に誇れる「日本製フォーミュラ」が必要だ!

日本製フォーミュラマシン投入が待ち望まれる現状

スーパーフォーミュラは2014年からダラーラ製シャシーを使用しSF14としてデビュー。現在はSF23。写真は2025年チャンピオン無限の岩佐歩夢
スーパーフォーミュラは2014年からダラーラ製シャシーを使用しSF14としてデビュー。現在はSF23。写真は2025年チャンピオン無限の岩佐歩夢

 いまSFが採用しているダラーラ製シャシーは実に素晴らしい。安定した性能、品質そして供給面のどこをとってもさすが世界のモータースポーツを支えるダラーラ様! と納得だ。もし難点があるとすれば価格だろうか。某チームの関係者が、パーツ代が当初の1.7倍になったとコボしていたが、資材の高騰に加え日本までの輸送費を考えると、このさき価格が上がることはあっても下がることは考え辛い。

 開幕の半月ほど前、日本自動車レース工業会(JMIA)が取り組む「次世代フォーミュラプロジェクト」の製作現場を取材した。80を超える会員企業の知恵と技術力を結集させたマシン製作は今まさに佳境を迎えている。仮組みを繰り返し、各パーツの精度を高め、本組みを経た試作マシンが実際に走行する日もそう遠くはなさそうだ。

 もちろん試走の成功が即トップフォーミュラへの道につながるわけではない。むしろそこからが本当のスタートだろう。とはいえ一部のレース関係者がひそひそ話しているような『無謀な挑戦』だとは決して思わない。

国内最高カテゴリに国産マシンを……という夢

岩佐歩夢は現在F1でリザーブドライバーもつとめている。過去参戦選手には現F1ドライバーも。それほど世界が注目するシリーズなだけに日本製マシンもみたいところ
岩佐歩夢は現在F1でリザーブドライバーもつとめている。過去参戦選手には現F1ドライバーも。それほど世界が注目するシリーズなだけに日本製マシンもみたいところ

 製作現場に集まった参加企業関係者の「自分たちの技術で日本のトップフォーミュラカーを作りたい」という純粋な熱意、ネジを通す小さな穴ひとつからして、緻密な思考と丁寧な作業が見て取れるモノ作りに、日本の技術者の心意気と矜恃が強く表れていた。

 いま日本を揺るがしている移民問題でモヤモヤするのは、雇用主が最大80万円の助成金がでる外国人を雇用する替わりに日本人を解雇或いは雇い止めしている事実だ。これと並べるわけではないが、SFのチームがスポンサー企業から頂戴した少なくない金額が結果的に外国企業に流れている現実に、筆者は軽いモヤ感を覚える。

自動車大国日本だからこそ挑戦を重ね、スーパーフォーミュラには世界さらに認知されるレースカテゴリとなってほしい
自動車大国日本だからこそ挑戦を重ね、スーパーフォーミュラには世界さらに認知されるレースカテゴリとなってほしい

 日本で作れないモノを海外から買うのは妥当な行為だ。とはいえ、現行品と張り合う製品を国内で造るなんて無理でしょとハナから決めつけるのもおかしな話で、何よりモータースポーツのチャレンジ精神にそぐわない。ダラーラだって1990年の全日本F3000に出てきた時、ローラやレイナードとは比較にならないと揶揄されていたではないか。

 日本に工場があり、そこでモノを作り、雇用を創出し、法人税を納めてこそ、モータースポーツは『自動車大国』日本の産業として国内外から認知される。そこで得られた技術は、スーパーフォーミュラの地位と名声の向上にも大いに繋がるのではなかろうか。

【画像ギャラリー】ダンディライアン、無限、セルモがもてぎを疾走! 現行SF23もカッコいいけど……いつか「国産マシン」が走る姿が見たい!(17枚)画像ギャラリー

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