BMWは2020年6月2日(現地時間18時)、新型4シリーズクーペをインターネット上で世界初公開した。
3シリーズクーペから4シリーズクーペへと明確にラインナップをわけた先代4シリーズクーペがデビューしたのは2013年6月のことだから、7年ぶりのフルモデルチェンジとなる。
新型BMW4シリーズ(G22型)のスタイルを見てまず目に飛び込んでくるのは巨大なキドニー(腎臓の意味)グリルだ。
なぜこんな巨大なキドニーグリルを採用したのか? 発表された概要とともに解説していこう。
文/ベストカーWeb編集部
写真/BMW
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史上最大のデカ鼻グリル!?
2019年10月、BMWはドイツで開催されたフランクフルトモーターショー2019において、コンセプト4を初公開した。
このコンセプト4は、新型4シリーズクーペを示唆したコンセプトカーでBMWのアイデンティティのキドニーグリルが、縦に大型化されていたのが特徴的だった。このキドニーグリルの大きさに驚いた人も多かったはずだ。
そして、今回デビューした市販型の新型4シリーズクーペは、このコンセプト4の巨大グリルの大きさをほぼ維持して登場した。
なぜ、このような巨大なグリルを採用したのか? 4ドアセダンの新型3シリーズとは明確に区別するために、”BMWクーペ”の伝統に従って縦型のグリルを採用したとのことだ。
この地面に垂直にそそり立つ巨大なキドニーグリルは、1936~1940年に生産された328や1970年代の3.0CSからインスパイアされたそうだ。
写真を見て気になるのはナンバープレート。欧州のナンバープレートでも気になるのだが、日本のナンバープレートを装着したら、マスクをしているようになり、さらにカッコ悪くなるのでは……。
ちなみに4シリーズのチーフデザイナーによれば、今まではどのモデルにも、ほとんど同じデザイン比率でキドニーグリルを採用してきたが、この4シリーズ以降は、モデルによってキドニーグリルのサイズを変えていくそうだ。
キドニーグリルに目がいきがちだが、Cピラー以降のデザインは流麗で美しい。空力性能はエアフラップを装着したこともあってCd値は0.25を達成しているという。また前後重量配分はBMWのセオリー通り50:50を実現している。
ボディサイズは全長4768×全幅1850×全高1283mmと、先代に比べ全長は128mm長く、全幅は27mmワイド、全高は6mm高くなった。ホイールベースは41mm延長された2810mm。
ちなみに現行3シリーズは全長4715×全幅1825×全高1440mm、ホイールベースは2850mm。
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