レクサスが本気で作った、世界に1艇しかないスポーツヨットが東京湾に出現!!
心臓部にLC500にも搭載される5L、V8エンジンを2基収めた、“レクサス史上最も高価かつ豪華な乗り物”は、いったいどんな走りをみせるのか? 国沢光宏氏が自らハンドルを握りレポートする。
文:国沢光宏/写真:編集部
ベストカー2017年7月10日号
車でいえばレクサスLFA 世界に1艇のスポーツヨット
レクサスがかなり本格的な大型のスポーツボートを作った。わかりやすく説明すると「なんの役にも立たない単にカッコいいだけで数億円するカテゴリー」である。
クルマ業界でいえばレクサスLFAのようなクラスで、世界的に見ても「凄いね!」と言われるほど。
実際、派手さは誰にもわかるのだろう。試乗会(試艇会?)の舞台になった夢の島マリーナからレインボーブリッジあたりを走っていると、まぁ目立つのなんの!!
デザインは皆さん写真を見て「オランダの木靴みたいなスタイルですね~」と思うかもしれない。
確かに奇妙なシルエットだけれど、このクラスになると存在感が何より重要。ハル(フネは艇体をハルと呼ぶ)のカラー含め、なかなか面白いんじゃなかろうか。
モーターショーのコンセプトカーやファッションショーのTOPモードと同じ。モナコやカンヌ、フロリダあたりに持っていってもイケそうだ。
価格は数十億円!? エンジンは5L、V8を2機搭載
ちなみに価格は野暮な質問かもしれない。高くて買えないですから。とはいえ知りたい情報だと思うので聞いてみたら
「ワンオフ艇なので二桁の億かかってます」
このカテゴリーの商品として売るのなら3億~4億円かと。エンジンはLC500などに搭載されている5LツインカムV8の450馬力×2。
42フィートあることを考えれば、少々控え目。800馬力×2くらい欲しいところです。
気になる『走り』と開発の意味
走りはどうか? 艇名となっている『レクサススポーツヨットコンセプト』の通り、正真正銘コンセプトカーである。
そいつを惜しげもなくフルスロットルでガンガン走らせ、誰にでもステアリングを握らせているだけで凄いこと! トヨタ超太っ腹です。
2年くらいかけて改良していけば、市販レベルのクォリティに仕上がることだろう。いやいやエエもんを運転させて頂いた。
さて。なんでこんな豪勢なフネを作ったのかといえば、近い将来レクサスで60フィート級のクルーザーを作るためのブランド作りだという。自動車業界と同じく高額商品を作る場合、こういったスポーツボートが重要。
豊田章男社長自ら「ブランドイメージになるフネを作ってみたらどうか?」と提案したそうな。その通りであります。個人的には気軽に買えるトヨタのフネもお願いしたいです。
レクサス スポーツヨットコンセプト 主要諸元
- 全長:12.7m/全幅:3.86m
- 最大乗船人数:8人
- エンジン型式:2UR-GSE
- 排気量:4969cc×2
- 最高出力:450ps×2/6300rpm
- 最高速度:43ノット(約80km/h)
- 燃費:約130L/h
- 燃料タンク:1000L
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