ランドクルーザーFJの日本仕様は、なんとVXの1グレードだけ。エンジンも駆動方式もひとつだから、購入時に迷う余地はほとんどない。いっぽう、東南アジア向けには装備を簡略化した下位グレードのTXも存在する。それでも日本へVXだけを導入した理由を考えた。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、タイ・トヨタ
【画像ギャラリー】外装だけなじゃない! 内装までカッコイイ、ランクルFJの室内を大公開!(9枚)画像ギャラリー450万100円のVXに欲しい装備を全部盛り!
日本仕様のランドクルーザーFJは、5人乗りのVXのみ。価格は450万100円で、パワートレーンも2.7L直列4気筒ガソリン+6速AT、パートタイム4WDの1種類に絞られている。
ランドクルーザー250ならガソリンとディーゼルがあり、さらにグレードや特別仕様車によって価格と装備が異なる。しかしFJなら「どのグレードを買うべきか」「この装備は必要か」と悩む必要がない。ボディカラーや販売店装着オプションを選べば、自分仕様の1台が完成する。
しかもVXの標準装備はかなり充実している。足元には265/60R18タイヤとブラック塗装の18インチアルミホイールを採用。ルーフレールやサイドステップ、前席の快適温熱シート、ステアリングヒーター、運転席8ウェイパワーシート、左右独立温度コントロール式オートエアコンなども備わる。
さらに12.3インチディスプレイオーディオやパノラミックビューモニター、ブラインドスポットモニター、トヨタセーフティセンスも標準だ。電動リアデフロックやダウンヒルアシストコントロールといった悪路向け装備も含め、日常の快適性から本格四駆としての機能まで、最初からひと通り揃っている。
要するに日本仕様のVXは、あとからメーカーオプションを大量に加えなくても困らない「完成版」に近いグレードなのだ。
フィリピン仕様には下位のTXも存在する
ランドクルーザーFJは日本製ではなく、タイのバンポー工場で生産されるグローバルモデルだ。実はフィリピン向けに作られるモデルには下位グレードのTXも存在し、17インチスチールホイールや9インチディスプレイ、手動調整式シートなどを採用。VXより装備を簡素化することで、道具として使いやすい仕様に仕立てられている。
それなら日本にも、価格を抑えたTXを導入してほしいと思う人は多いだろう。鉄ホイールを履く素朴なFJは、カスタムのベース車としても魅力的に映る。ランクルらしい質実剛健さを求めるユーザーには、むしろTXのほうが刺さるかもしれない。
トヨタは日本仕様をVXだけにした詳しい理由を明らかにしていない。ただし、国内ユーザーが求める安全・快適装備を考えると、廉価仕様を用意してもオプション追加によって価格差が縮まりやすい。また、月販基準台数が1300台という輸入モデルだけに、グレードを一本化すれば生産や輸送、販売店への配車も効率化できる。
加えて、FJにはデカールやモールパネル、ARB製の本格的なオフロードパーツなど、多彩な販売店装着オプションが用意される。グレード選びは迷わせず、個性は購入後のカスタムで表現してもらうという考え方なのだろう。
安価でシンプルなTXが選べないのは少々残念だが、必要な装備を最初から満載したVXなら、購入後に「あれを付けておけばよかった」と後悔する心配は少ない。ランドクルーザーFJの1グレード構成は、迷わず買って、自由に遊ぶための潔い選択なのである。
【画像ギャラリー】外装だけなじゃない! 内装までカッコイイ、ランクルFJの室内を大公開!(9枚)画像ギャラリー











コメント
コメントの使い方