全幅1900mmを超える巨大なクルマは、もはや輸入車だけの話ではない! トヨタ「ランドクルーザー250/300」はともに全幅1980mm、レクサス「GX」はついに2000mmに到達。圧倒的な存在感と引き換えに、狭い道路や駐車場では苦労することも。巨大化が進む国産車の実態を紹介しよう。
※本稿は2026年9月のものです
文:伊達軍曹/写真:トヨタ、レクサス、三菱、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年10月26日号
国内にもいる! 全幅1900mm以上の巨人たち
新たな巨獣たちの上陸を待つまでもなく、今現在すでに国内の正規ディーラーで買える日本車たちのなかにも、今や充分以上の“巨獣サイズ”へ到達しているモデルは多い。
その筆頭格となるのが、トヨタのランドクルーザー兄弟だろう。
原点回帰を謳い、スクエアな造形と無骨さでもって大人気を博したランドクルーザー250は全幅1980mm。そして兄貴分にあたるランドクルーザー300も1980mmと、「ほぼほぼ2m」と言える同一のワイドスパンを誇る。「悪路走破性を極めた結果」と言われれば、男心は大いにくすぐられるだろう。
だが、最新の作りではない立体駐車場の多くでは、全幅1850mm以上のクルマは門前払いされてしまう現実に直面した際に、険しい岩場を走行するよりも都市部のパーキング探しのほうが、よほど過酷なアドベンチャーだと気づかされるかもしれない。
そしてレクサス勢の巨獣化も、当然ながらまったく止まらない。都会派プレミアムといえるレクサス RXの全幅は、初代モデルでは1885mmという「まあまあ巨獣」のレベルだったが、3代目となる現行型では1920mmという立派な巨獣サイズに。
本格オフローダーとして登場したレクサス GXは堂々の全幅2000mmであり、フラッグシップSUVであるレクサス LXの全幅も、1990mmという「ほぼ2m」に達している。
今やレクサスのドライバーは、スピンドルボディの美麗なプレステージ性と引き換えに、狭い路地でのすれ違い時に、胃のあたりのキリキリとした痛みに耐えられる強靭な精神力か、もしくは、胃の痛みなど一切感じることのない「完璧な車両感覚」が要求されているのかもしれない。
日本車で最高峰のセンチュリーはサイズも圧巻

そして日本車の最高峰モデル、超絶VIP専用サルーンであるトヨタ センチュリーの全幅も1930mmである。新たに加わったセンチュリー(SUVタイプ)は、全幅1990mmという圧巻のド迫力。
後席の要人を極上の安らぎで包み込むいっぽう、お抱え運転手さんは銀座の細い裏通りへ入るたびに、般若心経を唱えながら精神統一を図っていることだろう。
忘れてならないのが、ピックアップ人気再興のきっかけのひとつとなった狼煙を上げる三菱 トライトンだ。
全長5360×全幅1930mmの巨体は確実に超絶カッコいいが、コインパーキングの枠からは確実に、鼻先または尻がハミ出ることになる。
こういった巨獣を手に入れたいならば、人間的な懐の深さと同時に「外出時はどこにどう停めるか?」をあらかじめ綿密に計算する、軍師並みの知略も不可欠となってくるだろう。
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