ミニバンといえば3列シートで大人数が乗れるクルマ。しかし、ホンダ フリードクロスターには、あえて3列目をなくした5人乗りが用意されている。5人しか乗らないならSUVやステーションワゴンでもいいのでは? と思うかもしれない。ところが、この5人乗りクロスターには、ミニバンならではの大きな魅力が隠されているのだ。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】こんなに広いの!? フリードクロスター5人乗りのラゲッジがこれ(7枚)画像ギャラリー3列目をなくしたら荷室が主役になった!
フリードクロスターの5人乗りは、単に6人乗りから3列目シートを取り外しただけのクルマではない。最初から2列シート車として使い勝手を追求した、実用派ワゴンとも呼べるモデルだ。
最大の魅力は、なんといっても広大な荷室。3列目シートが存在しないため、後方の空間を最初から荷物のために使える。
3列シートのフリードも、最後列を左右に跳ね上げれば広い荷室を確保できる。しかし、格納したシートが荷室の左右に張り出してしまうのが弱点だ。
その点、5人乗りクロスターには邪魔なシートがない。荷室の幅を有効に使えるうえ、荷物を積むたびに3列目を格納する手間も不要なのだ。
しかもFF車では、荷室開口部の地上高がわずか335mm。開口部の高さは1260mm、最大幅は1080mmもある。低い位置から大きな荷物を積み込めることは、大きなメリットだ。
さらに荷室用ユーティリティーボードで上下2段に仕切れば、荷物を効率よく収納可能。ボードの耐荷重は200kgもあり、裏返すと濡れた荷物も載せやすい仕様になる。
荷室側面にはフックや棚などを取り付けられるユーティリティーサイドパネルも装備。キャンプ用品や釣り道具などを整理するのに便利だ。
2列目は6対4分割のダブルフォールダウン式。座面を前方に跳ね上げ、背もたれを倒すことで、長い荷物や大きな自転車などを積む空間が生まれる。
つまり、5人乗りクロスターの荷室は、単に広いだけでなく、使い方に合わせて変化させられるのだ。
スライドドアがあるからSUVやワゴンより便利!?
では、このクロスターを普通のSUVやステーションワゴンと比較するとどうだろうか。
最大の違いは、なんといっても左右のスライドドアだ。
例えば狭い駐車場で、大きな荷物を後席に積み込みたい場合。一般的なヒンジ式ドアでは、隣のクルマとの間隔によってドアを大きく開けられないことがある。
しかしスライドドアなら、狭い場所でも大きな開口部を確保しやすい。子どもや高齢者の乗り降りにも便利で、低いステップと組み合わせた使い勝手はミニバンならではだ。
しかもクロスターは、SUV風の力強いデザインも備えている。専用フロントグリルやホイールアーチプロテクター、アルミルーフレールなどによって、一般的なミニバンとはひと味違うアクティブな雰囲気を演出している。
もちろん本格SUVのような悪路走破性を求めるモデルではないが、アウトドアに似合うスタイルと、日常での扱いやすさを両立していることが魅力だ。
そして全長は4310mm。大きな荷室を備えながら、街中で取り回しやすいコンパクトな車体に収まっている。
さらにe:HEVの設定もあり、燃費性能や滑らかな走りも期待できる。雪国などで使いたい人には4WDも用意されている。ただし4WDは荷室の床下形状が異なるため、FFほどの低床にはならない点に留意したい。
5人乗りクロスターは、大人数を乗せるためのミニバンではない。人を快適に運びながら、荷物もたっぷり積めるクルマなのだ。
家族4~5人で使う人はもちろん、子育てを終えた夫婦が趣味を楽しむ相棒としても魅力的。SUVのスタイル、ワゴンの積載力、ミニバンの便利さを兼ね備えた5人乗りクロスターは、実用派ワゴンの理想形にかなり近い存在といえそうだ。
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