別記事にて、令和の視点で見ると「これはアウトだろ……」と思ってしまうクルマ広告のキャッチコピーをご紹介したが、ここでは過去にあった「売り言葉に買い言葉」的キャッチコピーをご紹介する。どのメーカーも血気盛んだった!?
※本稿は2026年10月のものです
文:長谷川 敦/写真:ホンダ、日産、トヨタ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年11月10日号
「ポリシーは、あるか。」(ホンダ ストリーム・2003年)
2000年発売のホンダ初代ストリームは、全高を抑えた7人乗りのミニバンで、使い勝手のよさと走行性能を両立。新しい価値観を生み出して大ヒット。
そのストリームに続き、トヨタが2003年にリリースした初代ウィッシュは、サイズがストリームとほぼ同じということで世間はざわついた。「ほぼ真似」的な疑惑が沸き起こり、真偽は不明ながら、ストリームの販売台数が打撃を受けたのは事実。
そしてホンダは、同年にストリームのマイナーチェンジを敢行。スポーツモデルであるストリームアブソルートのCMで「ポリシーは、あるか。」のキャッチコピーをお見舞いしたのだ。
当然ながらこれは公式にトヨタを揶揄したコピーではないが、ホンダが放ったかなり挑発的な文言だったのは間違いない。
「今、スカイラインを追うものは誰か」(日産 スカイライン・1980年)
一見、スカイラインターボの高性能をアピールするコピーに思えるが、実はコレには深い意味があったという。
このモデルが登場する1年前、トヨタの2代目セリカのマイナーチェンジモデルの宣伝コピーが、「名ばかりのGT達は、道をあける」だった。
直接の名指しではないものの、暗にライバルだったスカイラインを「名ばかりのGT」とディスっていたことは明らか。
これに対抗して作られたキャッチコピーが「今、スカイラインを追うものは誰か」。“あくまでセリカはスカイラインを追いかける立場”だと言わんばかり。
キャッチコピーの応酬による「スカイライン・セリカ戦争」はこの後も続き、それが両モデルの進化にもつながった、といえる。
……とはいえ、冷静になって考えると少々大人げないですね。
「プラス100ccの余裕」(トヨタ カローラ・1966年)
初代デビュー時に1100ccエンジンを搭載していたトヨタ カローラ。急速に整備されていた高速道路の走行に対応するためと、1000cc搭載の想定ライバル車たちへの優位性を得るため。特に日産が開発中の新モデル(サニー)への意識は強かった。
しかし、1970年。2代目へとモデルチェンジしたサニーは、エンジンを1200ccに拡大し、「隣のクルマが小さく見えます」のキャッチコピーでカローラをアオッた。
こうしてカローラvsサニーの「CS戦争」が始まり、国内2大メーカーの威信をかけた応酬は熱く続いた。
【ほかにもある】印象深いクルマのキャッチコピーいろいろ
・「愛されてますか。奥さん」(1971年・ダットサン ブルーバードU)
・「クミコ、君をのせるのだから」(1974年・日産 チェリーFII)
・「妹は20歳」(1975年・三菱 ランサーセレステ)
・「男1。女1。2’s Coupe」(1986年・日産 サニーRZ-1)
・「くうねるあそぶ。」(1988年・日産 セフィーロ)
・「何て『H』なクルマなんだ。」(1989年・2代目ホンダ インテグラ)
・「BMWか、メルセデスか、新しいスカイラインか。」(1998年・日産 R34スカイライン)
・「今までの車に、満足している人は見ないでください」(2000年・トヨタ オーパ)
・「想像せよ。君はドライヴァーだ。レーシングドライヴァーだ」(2001年・ホンダ インテグラタイプR)
・「俺には、キミをカッコよくする義務がある。」(2001年・初代トヨタ ヴォクシー)
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「クミコ」とは誰か、「くうねるあそぶ。」とは何か……。興味があるかたはぜひ調べてみていただきたい。まさかあの「クミコ」さん!?
【画像ギャラリー】カローラはサニーに比べてほんとに小さく見える? 写真で見比べてみて!(22枚)画像ギャラリー


























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